内容説明
退屈な夜会を抜け出したイライザは、幼なじみのウィリアムとこっそり会い、くちづけをかわす。しかし、彼がイングランド連隊に入ったと知らされ、恋する気持ちを忘れることに決めた。なぜなら、イングランド系アイルランド人である彼女は、居を構えるアイルランドに忠誠を誓っているからだ。数年の月日が流れ、伯爵の未亡人となったイライザの前に、少佐となったウィリアムが現れた。再会した瞬間、ふたりには昔の気持ちがよみがえる。だが、反政府活動をするイライザにとって、イングランドの将校であるウィリアムは敵だ。ふたりの禁じられた恋が発覚すれば、待っているのは身の破滅で―。
著者等紹介
遠藤康子[エンドウヤスコ]
カナダ留学を経て、英会話および日本語の教師として語学教育に携わる。そのかたわら、翻訳の道へ進む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
34
イングランドという強大な国に抵抗し惨い仕打ちを受けてきた…アイルランドとスコットランドの歴史は本当に「もうやめてあげて!」と言いたくなるほどですが、その時代を生きてきた人の思いはいかばかりか…。高い理想を持つ未亡人と、相思相愛の幼馴染でもあるイングランド側の少佐。ロマンスは暗い現実に圧倒され、残酷な描写につらい気持ちでいっぱいでした。続きが翻訳されていないのも仕方ないのかもしれないけれど、アイルランド人がいかにその後新天地を求めていったかの要因をこういう角度から納得するのは興味深かったです。2022/02/24
nayui
0
★★★☆☆2011/05/02
ひまわり
0
微妙な読後感。激動の時代の躍動感とかが好きな人にはいいかも。2011/04/19
くろうさぎ
0
う~~ん。アイルランド激動の時代中のロマンス。非情に残酷な戦闘が繰り返されている最中に、再び巡り合った幼馴染だった二人のお話です。周りで起こっている出来事がすさまじくて哀しいですね。このあと、ヒロインの妹の話が2話あるようですね。 アンナの話が気になりますね。2011/03/07
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