内容説明
未開の新領域を拓く雄大な言語史研究。能格言語と活格言語と主格言語の起源、インド・ヨーロッパ語における文法的な生と性の成り立ち、日本語を含むアジア太平洋諸語の同系性、そしてシュメール語とエラム語の驚くべき系譜が斬新な方法で論じられる。
目次
第1章 能格言語の起源
第2章 分裂能格の諸相
第3章 主格言語における特殊な主語
第4章 活格言語の起源
第5章 二つの生と三つの性の起源
第6章 人称標識の起源とアジア太平洋諸語の系譜
第7章 祖形*‐ga、*‐ti、*‐maの日本語反映形
第8章 シュメール語とエラム語の系統
展望:「日本語のタミル語起源」説の彼方
著者等紹介
近藤健二[コンドウケンジ]
1943年、愛知県生まれ。1971年、名古屋大学大学院文学研究科中途退学。同年、九州大学講師。1973年、同助教授。1979年、名古屋大学に移籍。名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授(学術博士)。現在の専門は言語類型学、言語人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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