内容説明
あの『コレクター』(1965年映画化ウィリアム・ワイラー監督作品)『フランス軍中尉の女』(1981年映画化カレル・ライス監督作品)などを生み出した現代イギリス作家を、伝記紹介、作品解説もふくめ徹底解剖。
目次
序 ジョン・ファウルズとは誰か
1 市役所の狂人―『コレクター』を読む
2 愚者が踏むを恐れるところ―『魔術師』を読む
3 古生物学者の再生―『フランス軍中尉の女』を読む
4 変奏と新たな旋律―『黒檀の塔』を読む
5 父の幽霊―『ダニエル・マーティン』を読む
6 実存主義者の回心―『マゴット』を読む
終 魔術師の沈黙
著者等紹介
板倉厳一郎[イタクラゲンイチロウ]
1971年京都市生まれ。中京大学教養部助教授。現代イギリス小説専攻。京都大学大学院修士課程、英国イースト・アングリア大学大学院修士課程、京都大学大学院博士課程修了
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感想・レビュー
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きゃれら
17
ずーっと幻惑されどおしのファウルズ作品に俯瞰した見通しをつけるため図書館から借りてきた。「コレクター」「フランス軍中尉の女」から「マゴット」まで、同じテーマの繰り返しといえ、その解決法が次第に進歩していくのだという見方をしている。ある程度、自分は賛成といえる。論文を集めたものらしく、なぜファウルズが面白いのか、は軽くしか扱ってないけど、そりゃ仕方ないか。面白いと思ってる人しかよまないものね、本書は。2025/10/26
m_s_t_y
2
ファウルズ論。ファウルズの小説の登場人物の「本来性」と「非本来性」について。『コレクター』から『マゴット』、あと書かなくなった時代まで。あとファウルズ自身についてはほとんど知らなかったので面白かった。 『マゴット』はファウルズマニアにもあまり評価されてないらしい。確かに破綻してるし。。個人的にはああいうのは嫌いじゃないけど。2011/12/18




