内容説明
華麗なヨーロッパ文化史を、ジャンルを問わず追い求めていくと、さまざまな文化と出会う。ギリシャ・ローマ、キリスト教はもちろん、さらに遠いケルトも顕著な一例。これら往昔の文化の持続性と現代の文化変貌を立体的、かつリアルに描きとめようとした野心的な著述。
目次
1 ケルト文化について(ヨーロッパ基層文化のひとつとして;イギリス・ロマン派とケルト ほか)
2 ヨーロッパにおける文化の主役交代(ダンテからシェイクスピアへ;イギリス・ルネッサンスの落子たち―形而上派詩人の揺動 ほか)
3 世紀末美学の周辺(ユイスマンス『さかしま』とその波紋;ビアズリーとクリムト ほか)
4 二〇世紀の風景(エリオットの生涯における三つの選択;ダダとシュルレアリスム ほか)
著者等紹介
本田錦一郎[ホンダキンイチロウ]
1926年東京に生まれる。1954年、北海道大学文学部英文学科大学院特別研究生(修士課程)修了。1974年、同大学教授。1981年、言語文化部が新設され、比較言語文化系教授に配置換え。1990年、北海道大学名誉教授。同年退官。以後、北星学園大学文学部教授
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