内容説明
ヘミングウェイは「なぜ」ヘテロセクシュアルで男らしく「あらねばならない」のか?メディア、批評家、出版社、編集者、そして読者の、作者の構築をめぐる様々な欲望を「読む」。バルトやフーコーの反作者主義から「歴史を有する作者」を救出し、ポスト構造主義の視点から作者に接近を図る。セクシュアリティを中心に新たなヘミングウェイ像を提示。
目次
1章 作者の死、そして回帰の後にヘミングウェイを読む
2章 作者への/の欲望―ヘミングウェイを脱構築する
3章 『エデンの園』から禁じられた欲望を追放する―資本主義とヘミングウェイの創出
4章 ヘミングウェイのフィクションと人生を再構成する
5章 批評的多文化主義、カノン形成された作者、そして欲望
著者等紹介
モデルモグ,デブラ・A.[モデルモグ,デブラA.][Moddelmog,Debra A.]
オハイオ州立大学準教授
島村法夫[シマムラノリオ]
中央大学教授
小笠原亜衣[オガサワラアイ]
立教大学非常勤講師
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