内容説明
アメリカ文化の底に潜む人種混淆と渾沌への降下に対する危険な憧れを、明晰かつのびやかに解く。文学批評の世界に新たな書き手の誕生。
目次
序 アメリカン・ロマンスの大陸
1 女が犯す―捕囚体験記伝統と『ホボモク』のハイブリディティ
2 祖母の物語―ボストンの三人の魔女
3 美男再生譚―甦るジェンダー・パニック
4 バビロン・シスターズ―女性遊歩者のニューヨーク
5 ハイブリッド・ロマンス―チャイルド、トウェイン、チェイス=リボウの異種の起原
6 アフリカの蒼い丘―チャイルド、ハーパー、ボウルズのアフリカン・ナラティヴ
7 アメリカン・ロマンスの岸辺で―異装のオリエンタリズム
著者等紹介
大串尚代[オオグシヒサヨ]
1971年、滋賀県生まれ。2000年、慶応義塾大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、慶応義塾大学文学部助手
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