出版社内容情報
あなただけ――あなただけがこの地獄のような世界の光
死ぬために生き続ける不遇の王子と笑顔を忘れた魔術師が織り成すファンタジーラブストーリー
「必ず、第一王子を殺すんだ」
あなたの声を覚えている――
娼婦を母に持つその出自から正妃に疎まれ、常に命の危機に晒され続けてきたセノレーン王国第一王子オルトス。国軍に所属する魔術師の少女エリーニは、白昼堂々、王城内で暗殺未遂に遭ったオルトスを庇ったことから、二人揃って“欠魂”してしまう。同時に欠魂した弊害で互いが四歩以上離れると意識を失う事態に陥った二人は、行動を共にしつつ魂を修復する方法を模索し始めるが――。
内容説明
セノレーン王国の第一王子でありながら娼婦を母に持つその出自から正妃に疎まれ、常に命の危機に晒され続けてきたオルトスは、王子として持つべき力を何も与えられず、この先の未来さえ見通しが立たない虚無の象徴であった。国軍に所属する魔術師の少女エリーニは、白昼堂々、王城内で暗殺未遂に遭ったオルトスを庇ったことから、二人揃って“欠魂”してしまう。同時に欠魂した弊害で互いが四歩以上離れると意識を失う事態に陥ったエリーニとオルトスは、行動を共にしつつ魂を修復する方法を模索し始めるが、二人にはそれぞれ胸に秘めた思惑と願いがあった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
16
★★★★★素晴らしい。妾腹の第一王子オルトスの暗殺を防いだことで、互いの魂が欠け、4歩以上離れることができなくなった魔術師エリーニ。物理的に距離が近づいたことで、隠していた彼への好意を駄々洩れにして迫る彼女であったが、彼女は「第一王子を暗殺する」約束を秘めていた…ことから始まるファンタジーラブコメ。序盤こそ、エリーニのエキセントリックな発言でとっつきにくさを覚えたのだが、物語の輪郭が見えてくる中盤以降、180°認識が変わった。これまでの言動とそれ以降の行動全てが一本の線で繋がって、2023/01/28
サキイカスルメ
14
正妃に疎まれ、命を狙われ続けている第一王子オルトス。暗殺者に襲われた彼を助けた魔術師の少女エリーニ。その時に欠魂(魂の一部が欠ける)してしまったことから、4歩以上離れられなくなってしまった2人のファンタジーラブストーリー。キラキラおとぎ話みたいな愛ではなくて、地獄の中で見つけた光に精一杯手を伸ばす、執着という名の愛によってお互い生かされているのが凄まじく好みでした。共依存はいいぞ!!彼の親友イェラも含め、顔が良い変わり者たちなのがいい。特別な絆によって、運命共同体みたいな関係性になっていくのが好きでした。2023/01/25
霖 - rin -
9
Kindle…なろうに掲載されてた短編をかなり前に読み、本が出たということで、読了!やっぱり守野先生のお話は好きです。後半にかけてどんどん深くなっていく。そしてメインキャラの絆が大体鎖以上に強くて、でもそれが当然であり救いであり、重くいのに重くない。良かったなー。雪と氷を携えた光の王子様。行く末に幸有らんことを。2023/02/05
手羽先
0
超良かった。ぐすぐす泣きながら読んでた。読み返してまたぐすぐすしてた。オススメ。良かった。2024/04/03
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- 和書
- 南米野外料理アサード