出版社内容情報
果てしなく広がる宇宙は広大で神秘的な世界です。多くの人が聞いたことのあるブラックホールも、その一部にすぎません。宇宙には、ブラックホール以外にも、壮大で、ダイナミックで、私達の想像できない世界が広がっています。例えば、「宇宙のはじまりはどうだったのか?」「宇宙の終わりはどうなるのか?」「宇宙人は存在するのか?」など、SF映画に出てきそうなワクワクするような疑問が宇宙にはたくさん存在します。そして、それらの疑問に対して、宇宙を研究する分野である「天文学」は答えやヒントを提供してくれます。
本書は雲南大学で行われている初学者向けの講義「現代天文学入門」を基に、選りすぐった100のトピックを紹介しています。その授業の中から星や銀河、ブラックホール、宇宙の歴史など、多岐にわたるテーマを扱い、読者の皆さんが「これは面白い!」と感じられる内容を詰め込みました。
この本を読み終えたとき、夜空を見上げたときの感覚が少しでも変わり、宇宙の広がりを身近に感じてもらえたら嬉しいです。
内容説明
本書は、日常生活の中で感じる宇宙への関心を深めるため、星や銀河、ブラックホール、宇宙の歴史など、多岐にわたるテーマから選りすぐった100のトピックを収録しています。宇宙の不思議に関する疑問や興味深いテーマを、分かりやすく解説することで、読者が夜空を見る視点を変え、宇宙に対する理解を広げることを目指しています。本書を通じて、未知の世界への想像力を膨らませるとともに、天文学の魅力に触れ、宇宙への新たな視点を得ることができるでしょう。
目次
1 人類は宇宙をどう捉えてきたのか? 天文学の歴史と宇宙観の変遷
2 宇宙を「観る」方法 宇宙観測の最前線
3 太陽と太陽系
4 星の誕生と進化
5 星が死んだ後はどうなるの? 中性子星やブラックホールでみる極限天体
6 星々のシンフォニー 銀河の謎に迫る
7 宇宙の始まりから未来まで 現代宇宙論入門
8 宇宙に生命は存在するのか? 宇宙生物学
著者等紹介
島袋隼士[シマブクロハヤト]
東北大学理学部宇宙地球物理学科天文学コース卒業(2011年)。名古屋大学理学研究科素粒子宇宙物理学専攻修了(2016年)。フランスのパリ天文台、中国の清華大学でのポスドク研究員を経て、雲南大学西南天文研究所副研究員(2019年)。2022年に雲南大学西南天文研究所副教授。専門分野は観測的宇宙論、特に宇宙暗黒時代から宇宙再電離期の21cm線に関する理論的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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