内容説明
前著『中世ヨーロッパの武術』を下敷きに、中世・ルネッサンス期を中心とした、ヨーロッパの武術・武器防具について解説・図解。前著で割愛した技の紹介だけでなく、イスラム武術など最新研究を盛り込んだ。
目次
第1部 概説(歴史;概念;流派;訓練)
第2部 武器解説(ロングソード;鎧での戦闘;ハーフソードと殺撃;両手剣 ほか)
第3部 技解説(ロングソード;イギリス式ロングソード術;ハーフソードと殺撃;剣とバックラー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
13
続巻。前巻に載らなかった、武器、ヨーロッパ各国の流儀と特色。飛び道具(投擲武器やクロスボウ・弓)や大盾など。前巻で扱った武器は、より深く。レスリング&ボクシングに通じる格闘術、騎馬戦と徒歩、文献を模写した資料、甲冑と武具、武技のイラストは少し大きく、詳細になり、よりボリュームアップしている。前巻同様、演武のイラストは楽しい。コラムで取り上げる戦死者の遺骨の損傷は凄まじく、戦場の激しさが目に浮かぶ。2014/05/15
結葉天樹
5
前巻よりコラムが増加。訓練法や武器の種類にも言及されているので細かいデータが必要な場合はこちらを購入しておくとよいかも。自分の創作で細かくそれを使う機会は少ないかもしれないが、知っていると知らないとでは表現の幅も変わって来ます。
なつきネコ
5
前巻に続いて参考になった。前に比べてコラムが充実している。人骨からみた武器の威力からでは、甲のあるなしでの死亡率の変化や、西洋の剣の制作方法にはロングソードより日本刀の硬度が1.5倍高いが、柔軟性は格段にロングソードが上だとか。技法の方でも私が好きなサーベル(バスケットヒルトソード)や巨大剣、さらには馬上格闘やイスラムの武術までも。しかし、なにより、ジョージ・シルバーのレイピア術の批判に、自身の本能をも敵にまわさなけばいけなくなったの格言は深く、まさに尊敬した。西洋の武器が好きな人にはオススメ。2014/07/08
井の中の恋
2
前作では、扱われなかった、武器や技法が紹介されてました。特に大盾や大鎌に馬上戦闘は参考になりました。少しだけですがイスラムの武器や戦闘が紹介されています。2013/10/10
momen
1
前巻の内容に載せきれなかった部分を詳しく解説している。知識面では各国の武術の違いや各武器のより詳しい説明、実践面では前回載せきれなかった武術の型など、前巻以上に詳しく説明されている。武器と武術はイスラム圏にも言及されている。図やコラムもより充実しており、特に武器の描かれている昔の芸術作品などを図付でたくさん載せているのは嬉しい。