Truth in history
毛利元就―「猛悪無道」と呼ばれた男

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  • サイズ A5判/ページ数 311p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784775308400
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

「吉田郡山合戦は籠城戦ではなかった?」「毛利は陶晴賢の主殺しに荷担していた?」「厳島“囮の城作戦”はなかった?」などの謎を解き、元就「勝利の哲学」を徹底分析。

目次

第1章 風雪の少年期―元就誕生と西国乱世の始まり(1497~1511)
第2章 若武者元就の奮戦―兄の死と尼子経久の安芸侵攻(1511~1523)
第3章 “鷲の羽”を継いだ次男坊―元就の家督相続と尼子幕下での戦い(1523~1525)
第4章 義隆・晴久・元就、防雲芸新時代の到来―芸備攻略と吹き荒れる尼子旋風(1526~1540)
第5章 宿敵・尼子晴久との激闘―吉田郡山城合戦と第一次月山富田城の戦い(1540~1543)
第6章 元就非情!吉川と小早川を乗っ取る―「両川」家督継承と井上衆粛清(1543~1550)
第7章 悪逆の企て!大内と陶を裏切る―大寧寺の変と防芸引分(1550~1554)
第8章 決戦!厳島―厳島合戦と三矢の誓い(1555~1557)
第9章 中国の覇者―銀山争奪戦と元就の死(1558~1571)
終章 「三本の矢」は死なず―その後の輝元・元春・隆景(1571~1625)

著者等紹介

吉田龍司[ヨシダリュウジ]
文筆家。京都市出身。1989年市立都留文科大学文学部英文学科卒。証券経済専門紙「株式新聞」元デスク。2002年よりフリーになってからは、おもに歴史、経済、サブカル方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゅんいち

4
「猛悪無道」は陶晴賢が元就を非難した言葉。その晴賢も主君の大内義隆をクーデターで滅ぼしたとか。「仁義なき戦い」のルーツはここらの時代にあるんではないかと思った。元就は、仕えていた人を裏切る、兄弟や家臣を殺す・騙す・乗っ取る、すさまじい修羅場を自ら仕掛けることで生き抜いている。正直「三本の矢の教え」の人ぐらいにしか知らなかったが、やはり傑物だと思った。陶晴賢を討った厳島合戦は、実質安芸の周防からの独立戦争のようなものだったとか、「広島」と命名したのが毛利輝元だったとか、いろいろ知らなかった。読んでよかった。2012/01/06

しおん

3
コアなファンにおすすめ。かなり詳しく毛利元就の生涯が書かれています。家臣の名前もかなりたくさん。他家との関係もなぜそうなったのか生い立ちを見て納得。信長ほどではないけれどたくさん殺しててビックリ。でもどこか臆病なところがあるので嫌いになれない。この本を読んでから宮島の厳島神社に行くとなんともいえない高揚感でいっぱいでした。2011/12/10

zeeen

1
毛利元就とその一族の生涯。タイトルの猛悪無道どおり策略や裏切りを駆使する毛利元就だが、その反面臆病なほど慎重で家族や信じた家臣には温かい姿は魅力的だ。大寧寺の変では陶晴賢と繋がりながら、厳島合戦の大義名分を主君の弔い合戦とするあたり、さすが謀神。2018/01/08

Kanbukyoukou

0
魔術のようにあれよあれよと領土を拡大していった謀将というイメージで語られることが多いが、当然ながら地道な努力、決死の戦い、乾坤一擲の大博打、更には過ちや誤りも重ねながら、天運を最大限に味方につけて戦い抜いた結果の中国制覇な訳で、更には当時の中国地方及び中央政府の情勢もあっての大出世(ただし誰もが元就に成れる訳でもない)であった。本自体は、元就の生涯について丁寧な考証で書かれていて、信憑性の薄いエピソードも断りをつけた上で紹介していたりして、兎に角わかりやすく読みやすかったという印象。2017/01/16

ジョイフル

0
大河ドラマで毛利元就にはハマりましたが、ドラマの内容のどこまでが史実かわかってなかったので詳しく知りたくて読みました。 資料検証について詳しく書かれていてすごく説得力がある本でした。 大河ドラマのファンにとっても、史実をうまく生かしてアレンジしているなーと感じさせてくれる本書で、倍たのしめます。2014/03/20

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