内容説明
巡礼者の防衛、援助、救護のために創設されたテンプル騎士団や聖ヨハネ騎士団。『アーサー王物語』などの影響を受けて、イングランドの最高勲章であるガーター勲章を授かった者たちをそう呼んだガーター騎士団。ひと口に騎士団といってもさまざまな成り立ち、組織、役割がある。それらを歴史的背景とともに紹介。
目次
第1章 騎士と騎士団(騎士団とは;古代の戦士たち;騎士団の興り)
第2章 ノルマン騎士団(イングランドを巡る情勢;戦果をあげるノルマン騎士団)
第3章 十字軍と宗教騎士団(十字軍が目指すもの;十字軍熱とともに栄える宗教騎士団;聖ヨハネ騎士団とテンプル騎士団;修道騎士;イスラム勢力の逆襲;ドイツ騎士団;十字軍の集結と3大騎士団)
第4章 イベリア半島の騎士団(イベリア半島に騎士団が生まれた背景;戦いのなかで生まれた各騎士団)
第5章 封建騎士団の凋落(変わりゆく戦術と騎士団の崩壊;百年戦争と騎士団;ばら戦争と騎士団)
第6章 勲爵士騎士団(騎士道精神を重んじるガーター騎士団;各地で生まれた勲爵士団)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョン
8
違う目的で読んだため、あまり面白味は感じなかった。騎士の階級とか、普段の調練とか、そこらへんが気になっていたのに。……と思ったららあった。扱いが小さすぎないか? 読み飛ばしてたよ。2017/05/08
TALOS
3
宗教面で多くを語られがちな中世ヨーロッパをあえて騎士団メインで説明した作品。統治システムの変遷のなかで出てきたものが騎士であることがざっくりわかりました。2014/02/04
はる
2
Truth In Fantasyシリーズの一冊ということで、どんなもんだろうと思いながら読んで見たのでしたが、口調がくだけててざっくり、でも結構しっかりな感じで、騎士全般の概論としては高得点なんじゃないだろうか。 全部が探しているものではなかったけど、背景・流れを捕まえるのにちょうどよかった。 この本を、書店ならファンタジーのそばに置いてくれるかもしれないけど、図書館では歴史の棚にある。ちょっと距離があるよね。2012/08/02
カラヤ3
1
騎士の成立から終焉までが有名な戦いの説明とともに書かれていて、時代背景や戦術の移り変わりもよくわかる。有名な騎士団についても説明されていたが、ガーター騎士団のエピソードが面白かった。2021/01/25
宵子
0
騎士出はなく、騎士団について述べたもの。そのため、ヨーロッパの騎士団について説明している。古代から、ノルマン騎士団、十字軍などについて触れられている。ただし、騎士個人の武勇伝などは載っていない。しかし、騎士団ってたくさんあるんだね…。