内容説明
古より、海のある所に海賊はいた。ヴァイキング、コルセイア、バッカニア…その呼び名こそ変われど、彼ら海賊たちは世界の海で爪痕を残し続け、海の荒くれ者と恐れられた。しかし、小説や映画では魅力的な英雄として描かれることも少なくない。海賊とはなにか?彼らはなにを考えていたのか?史料に残る世界の海賊たちの行為を振り返りながら、彼らの道具や戦い方、規律、生活などを紹介する。
目次
第1部 海賊たちの歴史―海の荒くれ男たちの航跡をたどる(地中海の海賊たち;北海・バルト海の海賊たち;カリブ海・大西洋の海賊たち ほか)
第2部 海賊たちの世界―海の荒くれ男たちと生き方と日常(海賊船;海賊たちの戦術と戦法;海賊たちの掟と罰則 ほか)
第3部 海賊人物伝―海の荒くれ者たちの生き様(王女から海賊となった伝説的な美女海賊―アルヴィルダ;“がぶ飲み屋”とあだ名されたヴィタリエンブリューダー首領―クラウス(K)・シュトルテベッケル
偉大なる航海者でもあるエリザベス女王公認の大海賊―フランシス・ドレイク ほか)
著者等紹介
森村宗冬[モリムラムネフユ]
1963年生まれ、長野県安曇野市出身。大東文化大学中国文学科卒業。高校教員をへて執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
13
恐るべき蛮盗集団でありながら、そこにつきまとう自由の香気によっていまだ人々を魅了する海賊。本書では古今東西の海賊をその歴史的意義、列伝に加え大砲や船の構造まで幅広く扱っていて類書の中でも入門書としては最も手頃な一冊である。実際読むとただの盗賊というイメージを越え、陸の秩序に対するアウトロー、自由の担い手として独自の勢力を形成するもの、はたまた国家公認の私掠海賊など多彩で、紹介される著名な大海賊達も個性豊かで、事実は小説より奇なりを地でいく荒々しい世界が展開されている。読み物としてとても秀逸である2015/08/28
こきゃり
4
勉強になった~。テンションは低めで、歴史の教科書感があるけど、海賊の歴史や残虐性と一緒に、ロマンが伝わってきた。すしざんまいの社長にノーベル平和賞みたいなのあげてくれ。2023/03/12
竜王五代の人
2
極道な表社会の商船・軍艦に対し、仁義ある海賊社会、とはいえ所詮陸と付き合わずには生きていけない。ビタミン不足に酒に重労働に戦う危険で太く短い海賊人生。2023/07/23
カラヤ3
2
映画などで有名なカリブ海の海賊だけではなく、紀元前から18世紀ぐらいまでの海賊として名を知られた人物を中心にわりとよくまとめられている。誤植が何か所かあったのが残念。2020/07/07
くじら
1
人物伝に止まらず、海賊の歴史的ポジションや海賊の船、戦略などにも焦点を当てていたのが面白かったです。2014/01/02
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