内容説明
本書はドラゴンの姿形や、彼らにまつわる魅力的な物語を紹介するのがその目的である。ただしそれだけに留まらず、そこから一歩先に進め、このドラゴンたちがどのような背景で生まれ、物語や神話の中でどのような役割を持っていたかまで含めて、なるべく解説するように試みている。
目次
第1章 ドラゴンスレイヤー(ヒュドラ;ペルセウスと海の怪物;ピュトン ほか)
第2章 神々とドラゴン(「ヨハネの黙示録」の赤いドラゴン;レヴィアタン;ヨルムンガンド ほか)
第3章 甦ったドラゴン(アースシーのドラゴン;フッフール;トールキンとドラゴンたち ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
269
著者の久保田悠羅は、ゲームデザイナーのようだ。F.E.A.Rはその協力者か同人集団だと思われる。巻末の参考文献目録は玉石混交。アカデミックな立場からは石が多そうだ。また、各項目ごとに「旧約聖書」であるとか「本草綱目」などと出典が書かれているが、それらはいずれも孫引きが疑われる。ただ、ともかくもドラゴンに関する項目がかなり広範に集められてはいる。固いことを言わずに、これらはアマチュアの趣味として集めたものであると割り切れば、それなりに楽しめるかもしれない。2024/01/08
とんび
3
F.S.S.のドラゴンいないのかよ! と思ったりもしたけど、ドラゴンは1冊で語り切れるようなものではないのだっ! 表紙が末弥純というのがとてもよろしい。 ツイッターに頭のページから、ドラゴンの絵を描いて投稿しました。 https://twitter.com/search?q=from%3Atobishima%20%23%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3&src=typed_query2019/08/10
橘きこ
3
趣味で書いているファンタジー小説の参考資料。ドラゴンと一口で言っても、各国、神話によって、様々なかたちをしてるが、すべて原形が蛇であることに驚き。読んだことがあるファンタジー小説やゲームに出てくる召喚獣の元ネタがわかって面白かった。2010/05/10
竜王五代の人
2
神話伝説の悪役としてのドラゴン、世界の諸力としてのドラゴン、現代で再話・再解釈されるドラゴン、という物語の中の位置づけに着目して分類した本。ギリシア神話の解釈には、ゴルゴンの首の使われないなど、主流派ではないところがあり、これなら他の部分ではどうだろう? と疑わせるところあり。一番面白かったのは、陸のフェンリル・海のヨルムンガンドの怪物兵器兄弟の下り。2022/04/29
獣狼ZAKI
2
ドラゴンの資料に関する書籍。意外と中国系が少ないような… 資料として使うとすれば下記(3)の『幻獣ドラゴン』をオススメかな マイナーかもしれないがフッフールとか好きです2008/09/24