出版社内容情報
生物学者が読み解く「般若心経」の世界
内容説明
私たちの苦しみや悩みとは、いったい何なのだろう。植物学者・稲垣英洋が学生時代から唱え続けてきた般若心経を、「原子」の世界から、果ては宇宙のスケールで読み解く。日本語訳と解釈でつづる人生の道標。
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている。『生き物の死にざま』(草思社)、『世界史を大きく動かした植物』(PHP)、『散歩が楽しくなる雑草手帳』(東京書籍)などのベストセラーなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新田新一
12
「般若心経」の内容が、現代の物理学に沿って書かれています。仏教と物理学はかけ離れたものに感じますが、案外底の方でつながっているのかもと思いました。仏教の諸行無常の解説が、興味深かったです。どんな物にも実体はなくて、絶えず変化し続けるという考え方は、頭では理解できても、自分の血肉にするのは難しすぎる気がします。でも、ここに書かれているようにすべての物は原子からできており、それを作る素粒子は発生したり、消滅したりすることが理解できれば、諸行無常の本質が理解できると思いました。2023/10/27
kaz
1
般若心経の世界も写真も美しいが、原子の世界と一緒に論じるのは無理筋のような気がする。図書館の内容紹介は『人間の苦しみや悩みとは、いったい何なのだろう-。植物学者が般若心経を、「原子」の世界から、果ては宇宙のスケールで読み解く。美しい写真とともに日本語訳と解釈でつづる人生の道標』。 2022/06/29