出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
「このような剣、初めて見た」―地獄屋の殺し人・片桐右京は戦慄した。その剣は、頭上で刀身が回転して斬り下ろされる“霞落し”であった。以来、これを破る術を見いだせず、彼は苦悩する。そんな右京が頼ったのは、娘のまゆみと長屋で暮らす老剣客・安田平兵衛であった。“霞落し”が平兵衛の必殺剣“虎の爪”に似ていると気づいたからである。平兵衛と幾手も交えながら、光明を感じ取った右京は、ふたたび最強の敵に立ち向かう。その胸に去来したのは平兵衛への畏敬の念か、密かに慕い合うまゆみの姿か…。だがこの時、右京とまゆみを見守る平兵衛にも、謎の強敵が迫りつつあった。殺し人としての存亡を賭けた右京と平兵衛、その運命は―！？大人気剣豪シリーズ、波乱の第四弾！！
著者等紹介
鳥羽亮［トバリョウ］
１９４６年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。１９９０年、『剣の道殺人事件』で第三十六回江戸川乱歩賞を受賞。デビュー後は、時代小説、とくに剣豪の分野で活躍し、第一人者となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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