出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
十年前に殺し稼業から足を洗った凄腕の剣客・安田平兵衛は、本所相生町の長屋に娘のまゆみと暮らし、刀研ぎ師として平穏な日々を過ごしていた。が、五十七歳になった今―、彼はふたたび修羅の場に戻ってきた。この世にはまだ、生かしておけぬ悪が蔓延っていたからである。平兵衛らがたむろしていたのは、深川は要橋先の極楽屋。主が闇の殺しの元締めで、人々から“地獄宿”と恐れられる一膳めし屋であった。ところが、店の男たちが異様な斬られ方で次々に惨殺される。敵の目的は一体何か…。最後の望みを託された老刺客・平兵衛は、逆八相の構えから一気に間合を詰める必殺剣「虎の爪」を駆使し、地獄宿を守ることができるのか!?剣豪小説の粋を極めた大人気シリーズ、第二弾!
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年、『剣の道殺人事件』で第三十六回江戸川乱歩賞を受賞。デビュー後は、時代小説、とくに剣豪の分野で活躍し、第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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