出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
縁談相手・百合からの破談申し入れは撤回されたが、北町奉行所定町廻り同心・井原伊十郎のもとに、新たな厄災が訪れる。幼子を抱いた若い女が現れたのだ。聞けばその子の父親は伊十郎だという。全く身に覚えがなく周囲に潔白を訴えるも、女遊びの身から出た錆と誰も信用せず、かえって責任をとれと煽られる始末。行くあてのない母子を一時的に引き取ることになったが、その噂は瞬く間に広がって―。一方、江戸を騒がす女盗人『ほたる火』は、浮世絵が出るほど人気を博していた。伊十郎はその絵を目にして息を呑む。懇意にしている音曲の師匠・おふじに似ていたからだ。やはりお前が犯人か―。己も周りも疑惑だらけ。五里霧中の中、伊十郎は真実に辿り着けるのか!?
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。『絆』で日本推理作家協会賞を、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。「風烈廻り与力・青柳剣一郎」で、時代小説シリーズを本格的に開始。以後、ミステリー、時代小説の旗手として絶大な人気を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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