出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
平蔵の甥・忠之に突如縁談がもちあがった。相手は老中の遠縁で家格も釣り合う申し分のない話だったが、当の忠之は頑に拒むばかり。不審に思った嫂の幾乃に頼まれて平蔵が探りを入れると、忠之は菊坂町の柔術道場で代稽古を務める女武道・織絵に恋着しているらしい。忠之も通っているという起倒流の道場主は峪田弥平治。道場を覗きにいった平蔵は、そこで出会った峪田の人柄にすっかり惹かれてしまう。意気投合して酒を酌み交わした帰り道、悪党どもに攫われかけていた若い女を救った平蔵たち。だが取り逃がした連中が、かつて平蔵が皆殺しにした猪口仲蔵の兄弟分だったことから、事態は思わぬ方向に…。平蔵を狙い、剣鬼を差し向ける鬼火の吉兵衛の真の目論見とは?
著者等紹介
吉岡道夫[ヨシオカミチオ]
1933年、奈良県生まれ。シナリオライターを経て、ミステリー『メビウスの魔魚』で鮮烈にデビュー。以後、ミステリー、サスペンスから歴史小説まで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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