国際社会を支配する地政学の思考法―歴史・情報・大衆を操作すれば他国を思い通りにできる

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  • サイズ 46判/ページ数 466p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065175651
  • NDC分類 319.04
  • Cコード C0020

出版社内容情報

隣国を出し抜き、大衆をコントロールする権力者たちの「16の戦略」とは?
国防・諜報の裏の裏まで知り尽くしたトップレベルの軍事戦略家が、勝ち残る国がやっていること・やらないことを、歴史上の出来事や最新の世界情勢をもとに明かす。

世界はまるで、学校の教室のようなものだ。権力を握り影響力をおよぼす「リーダータイプの子」は、その力をみんなのために使うとは限らない。自分のパワーを誇示し、弱い者や気に入らない子を徹底していじめることもある。
リーダーの周りにいる「取り巻きの子」は、強いリーダーにこびへつらって自分の立ち位置を守る。「いじめられっ子」を残酷にいびるのは、リーダーよりも取り巻きの子のほうだったりする。
リーダーのグループには入らず、べつに権力も望まない「マイペースを貫く子」も存在するが、彼らとは別に「どんな活動にも参加しない子」もいる。彼らはかたくなで、誰かに馬鹿にされたら、思ってもみないような過剰反応する。
さあ、どの国が、どの子だろう? 

権力者の偽善とかけひき、カネ、情報、大衆、宗教、善意さえも武器にするしたたかな権力者たち。国際社会のパワーゲームで、これからの世界が地政学的に見えてくる。

〇世界一“隣人”が多い国・中国の黒い本音
〇“善人主義”を掲げる米国の野心
〇あえて“マッドマン”を装う? 金正恩とトランプ
〇キューバ戦争とイエロージャーナリズムの誕生
〇金が欲しければ、戦争を準備せよ
〇ソロスが操る多国籍グループ企業

地政学とはそもそも、地理的位置や歴史に基づいた政治や国家戦略だった。
だが、グローバル時代を迎えた今、「地球全体」を隣国として考える必要が出てくる。
つまり現代の地政学とは、「国際規模の事柄に影響をおよぼす目的で展開される、すべての活動」である。

内容説明

隣国を出し抜き、大衆をコントロールする権力者たちの「16の戦略」とは?国防・諜報の裏の裏まで知り尽くしたトップレベルの軍事戦略家が明かす、勝ち残る国がやっていること・やらないこと。歴史・情報・大衆を操作すれば、他国を思い通りにできる。

目次

地政学と地政戦略学
世界とはどのようなものか
武器としての経済
歴史の確かな重み
抑止力と包囲網のゲーム
ハシゴを蹴り倒す戦略
隣人を弱らせる戦略
上手にあざむく演技派の戦略
ブレイキング・ポイントの戦略
分裂させる戦略
間接的に支配する戦略
法を歪曲する戦略
権利と権力の戦略
敵をつくり出す戦略
大衆を操る戦略
フェイクニュースの戦略
貧者の名のもとの戦略
不和の種をまく戦略
宗教を使った戦略
善人主義という戦略
マッドマン戦略
「民族性」への無理解
不測の事態に対する心構えのなさ
宗教を敵にまわす愚かさ
地政学上の8つの大罪

著者等紹介

バーニョス,ペドロ[バーニョス,ペドロ] [Ba〓os,Pedro]
スペイン軍の予備役大佐、欧州合同軍(本部フランス)の防諜・治安部隊長官を歴任。旧ユーゴスラビアの平和維持活動に参加。地政学、国家戦略、防衛政策、安全保障、テロリズム対策、諜報活動、国際関係の第一人者である

金関あさ[カナセキアサ]
ヨーロッパ大学マドリード校社会科学コミュニケーション学部修士課程修了。現在、駐日スペイン大使館経済商務部勤務

村岡直子[ムラオカナオコ]
同志社大学文学部卒業。現在、スペイン語講師を務める傍ら、スペイン語の翻訳や校正を手がけている

神長倉未稀[カナクラミキ]
バルセロナ大学大学院観光・ホスピタリティ学研究科修士課程修了。現在、スペイン語・英語講師、東京都主催「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座講師などを務める傍ら、スペイン語の書籍翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

19
日本人以外は誰も平和を願ってないことがよく分かる本。日本人に根付いた性善説で国際社会の動きを読み取ろうとすると大火傷することになる。というのも国際社会は利害に基づいた力の論理で動いているのであり各国は自国の利益しか考えていない。つまり、同盟国といえど潜在的には敵国なのであり、自分たちの国力をある程度見せつけなければいけない。( 筆者が言うように力を持っているだけでは意味は無い)そういう意味では隣国の隣国とある程度、利害関係を持ち隣国を牽制する事が1番の得策である気がする。2022/03/15

たこ焼き

8
権力、資源、憎悪、無秩序、飢餓を目的に戦争は始まる。その始まりは偽情報による国民の戦争に対する正当性の納得感からである。教育や礼儀を尊敬せず、力のみを尊敬する人が世の中にいる。その人に対して文明的な価値をベースに鉱床してもだめで、力を見せつけなければ交渉はできない。どんなに危険を避けられた人でも、その人が所属する集団の存在が許せないという者たちからの攻撃をかわすことはできない。特権階級になりたいという願望が戦争を引き起こす。2022/04/01

パトラッシュ

7
グレタさんが読んだら人間に対する絶望のあまり自殺したくなる本。権力者は自分のことしか考えず、その権力者が支配する国は自国のことしか考えず、他国を政治的軍事的経済的に支配したいとの欲望に取り憑かれている歴史が古代ギリシア以来一貫して続いてきた事実を、夥しい例証で明らかにするのだから。他国を思い通りに支配するための技術は情報テクノロジーの発展と共に一層洗練され強化されており、法律や宗教すら支配の道具にされ、大衆は自分たちが操作されていると気付きもしない。もはや理想を持つのは愚か者のすることとしか思えなくなる。2020/04/04

氷柱

4
964作目。5月2日のみ。同じことが繰り返され水増しがなされている作品ではあるものの、それこそが真実なのだ。主張一本に対して様々な実例が展開されている。情報戦・政治・地理が今作のキーワードとなる。歴史は繰り返すということを踏まえると、今作で説かれていることはどの時代にも当てはまり、当然未来に対しても十分に通用する。今作を出発点として歴史を振り返ってみると新たな発見をもたらしてくれる。当たり前のことこそ見落としやすい。そしてこれだけ主張の強い作品を名のある出版社が出していることに最も驚いた。2023/05/02

思索する集団『思索の蒼穹』代表

3
いうなれば地政学版『利己的な遺伝子』。争いごとは人間の本質であり、権力者の言動は偽善と皮肉に満ちている。部屋のごみが勝手にゴミ箱まで歩いて行かないように、何もせずに戦争もいじめもない世界など期待できはずもない。例示されている多くの国際的事例が事実か否かはともかく、仮に『偽善行為』と捉えてみれば、世の中の矛盾をうまく説明できるのもまた事実。結局頼れるものは自国のみ。抑止力としての軍隊はもつべきか。もつのであれば、いかに権力者を監視・制御するシステムを構築すべきか等々、色々考えさせられる名著。2020/09/13

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