出版社内容情報
江戸時代の浮世絵に描かれた、艶やかな姿が印象的な花魁。遊女の中でもトップスターが花魁と呼ばれました。彼女たちの収入はどれくらいだったのか、何にいくら使っていたのか、現代の円に換算して紹介するほか、普段の生活などをイラストや浮世絵などとともに紹介。体を売って生きた彼女たちの懐事情や暮らしに迫ります。
内容説明
「夜と昼朝とへ落ちる日千両」―。夜は吉原、昼は芝居町、朝は日本橋の魚河岸。この3カ所では一日に千両の金が落ちたという。江戸で唯一の公許を得て、繁栄を謳歌した吉原。しかしその反面、遊女にとって吉原遊廓は「苦界」とも呼ばれた。吉原の光と闇、その真実をお金の動きから読み解く江戸・吉原遊廓徹底ガイド!!
目次
第1章 吉原遊廓という場所
第2章 遊女という生き方
第3章 遊女たちの生活
第4章 吉原の客たち
第5章 吉原の1年
第6章 吉原の歴史
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年福岡県生まれ。東京外国語大学卒業。『算学奇人伝』で第6回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
元禄バブルと吉原の変貌 揚屋システムから直接妓楼へ 引手茶屋が仲介役 借金のカタに売られた女性 実質的な人身売買 吉原細見 紋日の不条理な罰則 張見世の格子越し 惣籠半籠惣半籠 減価償却される固定資産 忘八と呼ばれる楼主 昼三が最高位の遊女 花魁に従う禿や新造 蔦屋重三郎の出版戦略 遊女の華美なファッション 読み書きや和歌俳諧の教養 煙草の妖艶な演出 昼見世と夜見世 梅毒や淋病の蔓延 年季明けの厳しい現実 遊女物語の社会的反響 集約された公認遊廓 娼妓解放令の限界 床花と惣花の祝儀習慣 三度目の逢瀬2025/04/08
kaz
0
落語で知っている吉原のシステムが江戸時代の中盤以降のものというのは、これまで意識したことが無かった。図書館の内容紹介は『一晩中遊ぶコースは約90万円の豪遊だった!? 遊女の身請け代は最高約1億4000万円!? 江戸で唯一公許を得て繁栄を謳歌した吉原遊廓と遊女たちの暮らしの実態を、お金の動きから読み解く。カラー図版を多数掲載』。 2025/04/30