内容説明
聖天下の朝吉の幼馴染みの辰造が、女房・娘とともに大川の百本杭に浮いた。辰造は深川の左官職人。重い病に罹った娘を救うため、烏金や座頭金を借りてまで高い薬料を払っていた辰造は、報われることなく死んだ娘の亡骸を抱いて夫婦で大川に身を投げたのだ。だが、辰造の借りた座頭金には巧妙なからくりがあった。金貸しの座頭の富市は、ある策をもって辰造が借金から逃れられないようにしていたのだ。友の仇を討つために富市を探る朝吉は、富市の金主が蔵前の札差・飛騨屋であることを突き止める。しかも、飛騨屋は座頭金で得た富で幕閣に食い込もうと企んでいるらしい。飛騨屋の野望とは何か。北町奉行直属の岡っ引きが幕府を揺るがす密謀に挑む、書下ろし第二弾。
著者等紹介
松本賢吾[マツモトケンゴ]
1940年、千葉県生まれ。警察官、屋台引き、警備員、墓職人など十数種の職業遍歴を経て、1996年『墓碑名に接吻を』でデビュー。迫力ある描写と独特のぬくもりのある長編ハードボイルドを多数、意欲的に発表したのち、近年は時代小説のジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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