内容説明
天保十一年の江戸。賄賂や不正がはびこる町奉行所の腐敗、そして寺社僧侶の目にあまる淫蕩ぶりに憤慨した鳥居耀蔵は、来るべき政治改革に向けて、着々と闇工作を推し進めていた。その実行役に選ばれた若き侍、中川勇之助は、幕府の佞臣を成敗するも、自らの命を鳥居に狙われ、田所町の裏長屋でひっそりと貧乏浪人暮らしを送っていた。そして鳥居は、悪党退治の裏仕事のため、ふたたび勇之助に白羽の矢を立てる。使い捨ての駒としての危惧を覚えつつ、勇之助は、鳥居耀蔵の姪・お凜とともに、その恐るべき実戦剣の腕を振るうのだが…。腐敗役人を懲らしめ不正を正す、勇之助とお凜の世直し活劇。
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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