内容説明
桑名十一万石の若殿、松平千代三郎。一度やってみたかったと屋敷をこっそり抜け出すと、新大橋で北条家五万石の息女・鶴姫と出逢った。互いに身分を隠し、町歩きを楽しみながら自然に惹かれ合っていくふたり…。ところが鶴姫は、奸臣による家督争いに巻き込まれ、命まで狙われていたのだ。これを知った千代三郎は、お家安泰を願う姫君のために立ち上がり、子分のお松、浅吉を引き連れて、忍び寄る悪の手先に怒りの剣を振り下ろす!するとそこには騒動の意外な結末が待っていた―!!国民的人気作家・山手樹一郎の評判作を刊行する傑作選、第十一弾!
著者等紹介
山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
1899年、栃木県生まれ。編集者を経て文筆生活に入る。1940年より新聞連載を始め翌年刊行の『桃太郎侍』が大人気を博し、時代小説家としての地位を不動のものとした。その後も読者を楽しませることに徹した明朗闊達、爽快な作風で国民的人気作家として活躍し、映像化作品も多い。1977年勲三等瑞宝章を受章、1978年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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