出版社内容情報
江戸時代、京都まで徒歩で十三日間掛かった東海道五十三次の旅。時は、一九六八年、妻・百合子夫人の運転する車の助手席に乗り込み、東海道を何度も行き来しながら、作家が見た風景、考えたこととは。名所見物や名物の楽しみ、歴史的考察を交えつつ綴る弥次喜多夫婦道中記。
武田泰淳[タケダタイジュン]
著・文・その他
内容説明
妻の運転する車の助手席に乗りこみ、東海道を行き来して見聞した五十三次の風景は―。変わらぬ名所旧跡や土地の名物、そして猛烈なスピードで変わりゆく日本の風景をユーモアを交え綴る弥次喜多夫婦道中記。自作解説「東海道五十三次クルマ哲学」、武田花の書き下ろしエッセイ「うちの車と私」を収録した増補新版。
目次
品川‐鮫洲‐泉岳寺
川崎大師‐鈴ヶ森‐横浜‐追浜
鎌倉‐江の島‐茅ヶ崎‐国府津‐富水‐箱根
遊行寺‐三島大社‐千本松原‐三津浜‐富士市
水口屋‐清見寺‐坐漁荘‐新居の関‐丸子‐久能山‐日本平
登呂‐三保の松原‐浜松‐姫街道‐舘山寺
三ヶ日‐豊田‐犬山モンキーセンター‐明治村‐蒲郡
本部田‐知多半島‐渥美半島‐名古屋
長島温泉‐専修寺‐鈴の屋‐伊賀上野‐伊勢神宮
三井寺‐琵琶湖文化館‐石山寺‐琵琶湖一周
到着したけれども〔ほか〕
著者等紹介
武田泰淳[タケダタイジュン]
1912(明治45)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の息子として生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。43(昭和18)年『司馬遷』を刊行、46年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。76(昭和51)年10月没。73年『快楽』により日本文学大賞、76年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さよなら中山美穂・寺
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奏市
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