内容説明
大英インド洋艦隊を撃破した防空戦艦伊勢・日向を主軸とした機密艦隊はセイシェル、モーリス諸島の航空基地もたたき、燃料、弾薬、食糧の補給ルートの確保を果たしていた。大英海軍は、復讐戦に激しく燃え、インド洋艦隊、アラビア艦隊、南アフリカ艦隊を再編成し、戦力を集結、大反撃の狼煙を上げる。しかし、伊勢、日向の12・7センチ高角砲20門、25ミリ機銃20挺を兵装する防空能力は敵機を寄せつけず、主砲の36センチ連装砲塔6基はいまや世界一の砲撃命中率を誇り、敵艦を赤道海流の藻屑として次々に沈めていた。戦場は南大西洋に飛び、戦艦デューク・オブ・ヨークが直撃弾を受け、巡洋艦リゲインも傷つき、離脱を余儀なくされてしまっていた。が、さすがの伊勢、日向も激しい砲撃戦で、中破の損傷を受けていた。傷を癒しつつも、再会を期す彼我の軍人たち。その脳裏に去来するものは…迫真怒涛の闘いが活写される架空戦記会心作。
著者等紹介
馬場祥弘[ババヨシヒロ]
1944年、大阪生まれ。関西学院大学卒業後、上京して広告代理店に勤務し、コマーシャルフィルムのディレクターとして活躍。退社後、放送作家、DJ、コンサート・プランナー、作詞家などマルチの才能を発揮
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