内容説明
酒ばかり飲んでいた男が、妻におしりをたたかれて仕事に出た朝、浜で見つけたのは、金がずっしり入った財布。急いで家に帰って、そして…。人間国宝・柳家小三治監修、本格らくごえほん!
著者等紹介
野村たかあき[ノムラタカアキ]
1949年前橋市生まれ。1983年に木彫・木版画工房「でくの房」を開く。『ばあちゃんのえんがわ』で第五回講談社絵本新人賞を、『おじいちゃんのまち』で第十三回絵本にっぽん賞を受賞
柳家小三治[ヤナギヤコサンジ]
1939年東京都生まれ。落語家。5代目柳家小さんに入門し、1969年真打に昇進、10代目柳家小三治襲名。2010年より落語協会会長をつとめ、顧問に。2014年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
154
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。らくごえほんシリーズ2作目です。落語よりも絵本の方が解り易いですが、大人向けの絵本です。5月よりも大晦日に読むべき絵本でした。2018/05/19
ぶち
110
らくごえほんシリーズの『ねこのさら』で、このシリーズの面白さに嵌っちゃいました。話芸の落語に絵が加わると、新たな世界が広がるようです。この『しばはま』には、天秤棒を担いだ棒手振りと呼ばれる魚屋が登場します。また、二朱銀というお金も出てきます。天秤棒も棒手振りも二朱銀も今の子供たちは知らないでしょう。それが、絵で示されることでたちまち理解できちゃうんです。絵の力ですね!こうして、楽しい落語の世界を子供たちも楽しんでくれたら嬉しいです。2020/10/30
紫綺
86
落語噺をわかりやすく語った絵本。版画絵なので味があっていいねぇ♪聡いおかみさんで良かった良かった。2019/02/24
たまきら
38
私の古典落語愛をまったく理解しない娘と夫のために借りてきたんですが、読もうともしないんですよ。信じられないなあ。名作なのになあ。ちなみに自分はやっぱり桂三木助師匠のが好きです。2018/05/31
Cinejazz
25
〝ここは江戸の魚河岸・芝浜に、「魚勝」という魚売りがおりました。 「ちょいと、お前さん。起きておくれよ。」「分かった、分かった・・・明日いくよ」「そうやってもう、二十日も仕事休んでるじゃないか・・・」 酒ばかり飲んでいたこの男、嫁さんに尻を叩かれ仕事に出た朝、 浜で見つけたのは、金すがずっしり入った革の財布でありました! 急ぎ家に戻って、嫁さんに拾ってきた財布のことを伝えますと・・・〟 この亭主にして、すぎたる嫁さんの有難味が心にしみわたる、江戸人情噺の一席です。2024/04/07