出版社内容情報
無骨だが情の深い元同心が辻斬りに遭った。この世に未練をのこした死に顔に、遺された妻女の無念は募る。臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、下手人をあげるべく探索を始めるが、その相手は……。十手持ちには越えてはならぬ一線があり、覚悟を決めねばならぬ瞬間がある。正義を貫くため、勘兵衛は巨悪に立ち向かった。傑作捕物帳シリーズ第三弾!
内容説明
無骨だが情の深い元同心が辻斬りに遭った。この世に未練をのこした死に顔に、遺された妻女の無念は募る。臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、下手人をあげるべく探索を始めるが、その相手は…。十手持ちには越えてはならぬ一線があり、覚悟を決めねばならぬ瞬間がある。正義を貫くため、勘兵衛は巨悪に立ち向かった。傑作捕物帳シリーズ第三弾!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
95
うぽっぽシリーズの2作目です。比較的長めの表題作のほかに「濡れぼとけ」「月のみさき」の3作が収められています。表題作は元同心が辻斬りに切られます。その背後にはかなり込み入った事情がありますが、主人公はその背後の悪を懲らしめます。また、最後の作品には主人公の出奔してしまった妻らしき女性が出てきます。まだその事情が明かされませんが徐々に明らかになっていくのでしょう。2025/01/19
タイ子
76
ぶっそうなタイトルだけど、うぽっぽ同心シリーズのこれまでの作品で一番良かったかも。うぽっぽ同心がなんでこんなに恰好いいんだってくらいに魅せる、魅せる。時代劇ドラマをそのまま見てる感覚。「女殺し坂」の最後の意外な真相が面白い。「濡れぼとけ」の夏に加賀藩から江戸に運ばれる氷の話、殿様の氷を溶かしてしまった罪で切腹とはすごい時代だなと。そして、最後にうぽっぽ同心の失踪した妻がいよいよ出現。娘を置いて突然の失踪の真相が判り始めて…。どうなる?!この作品、ホントに好きだわ。2023/05/10
ぶんぶん
27
【図書館】うぽっぽシリーズ第3弾! 相も変わらずひょひょうと難事を裁いて捕る、うぽっぼだが最終のストーリーでは「静」らしき人が現れる。 いよいよ、完結かと思われたが、ラストで肩すかしをくう。 これは無いよと、ガッカリした、まだまだシリーズが続いているのは判っている。 しかし、新刊で読んでいる読者には、はた終わるのでは?と思ってしまう。 全編「静」のエピソードなのだから・・・とあれ、次巻も読んでしまうのだろう。 相変わらず「季節感」は上手く使っていると思う。2023/02/28
み
25
段々と活躍が派手になりました^ ^このままでは、うぽっぽの仮面が剥がれてしまうのでは???静さんは、どうなるんでしょ、おふうさんに肩入れしちゃうな。2024/10/05
のじゃもじゃ
3
人情味がありいつもひょうひょうとしているものの、巨悪は許さない。綺麗ごとだけで済まさないのがいい。そして消えた奥さんの消息も!まだ決着は着いていないので次作が気になります。2023/04/22