内容説明
戦争がはじまる前、私たちは友だちだった。大好きなお父さんとはなればなれ。ある日、友だちと遊べなくなる。どうして?サラエボの少女が経験した戦争の現実。少女のお願いとは。
著者等紹介
こやま峰子[コヤマミネコ]
詩人、児童文学作家。第28回「日本童謡賞特別賞」受賞。第26回「巌谷小波文芸賞」受賞。第46回「児童文化功労賞」受賞
藤本将[フジモトススム]
画家、イラストレーター、デザイナー。Aiken Drumを主催し、手作りの温かさ、懐かしくてほっとする気持ちをこめて、洋服や雑貨、小物をプロデュースしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、子どもたちはどんな境遇にあったか、考える本のようです。 事実はもっともっと悲惨なものであったと、歴史は語ります。 そこが、当事者ではない日本人が描いたことによる配慮でしょうか。 どちらにしても、戦争が何をもたらすか、民族紛争がどんなものか、考えさせられます。2021/11/08
マツユキ
16
戦争で友達と引き離され、学校には行けず、今度はお父さんが…。日常を奪われ、それでも祈りを続ける少女が痛々しい。表紙からは想像していなかった。何よりも子供を大切に。2022/09/22
けんちゃん
15
読友さんのご紹介本。ボスニアの内戦の悲劇を再認識しました。昨日まで遊んでいた友だちと敵味方になる、学校に行けない、家族と離れ離れになる…大人の都合で何も知らないうちに、生きる喜びを次々に奪われていく子どもの悲しみが伝わってきます。そしてこのような思いをしている子どもたちが世界中にたくさんいることを思うと、とてもツライです。「みんながげんきでたのしくくらせますように」、おばあちゃんの祈りを祈らずにはいられません。2011/03/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
1992年ボスニア・ヘルツェゴビナ独立、首都サラエボで行われていた会議に打ち込まれた縦断が発端で内戦が始まった。(1995年終戦)仲良しのアンジェラとリナは内戦により敵・味方という分けられ方をする。パパも戦場に向かってしまいます。アンジェラの「リナとあそべますように。パパとあそべますように。」という願いは叶うのでしょうか?内戦中にバラまかれた地雷は約100万個、全てが撤去されていません…。2019/10/15
あおい
11
毎日一緒に遊んでいた友達と突然遊ぶなと言われた。戦争が始まり敵国の子になったからと。大好きな父が家を出て行く。戦争に参加する為に。学校にも行けない。校舎を兵士が使うから。小さな子供の平和への願い。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が題材の絵本。2023/02/27