感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
読み終えて、しばらく考え込んでしまいました。 貧しい夫婦はどの様な仲だったのでしょうか。 長年連れ添ったお嫁さんが、古ぼけた牛だったら、どう考えれば良いのでしょう。 街をゆく人が、みんな獣に見えたら、自分はどうしたら良いのでしょう。 人間の本当の姿が見えるというオオカミのまゆげを、オオカミの頭がくれました。 真人間は喰うことが出来ないと、くれた物でした。 この世に真人間というものはあまりいないようです。 人はみんな獣なのです。 私は、間違いなくオオカミに一飲みにされてしまうでしょう。2021/11/28
ヒラP@ehon.gohon
14
おもちゃ図書館で演じました。大人の読み聞かせ。2021/11/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
1年生のブックトーク授業のおまけで、リクエストされた『怖い話』に選書しましたが、今回は見送り。貧しい男が山でオオカミに出会いますが、オオカミの頭は男を食べません。なぜなら男は真人間だったから。オオカミの頭は自分の眉毛を1本くれて、それをかざすと人間の本来の姿が見えるという。男が家に帰り奥さんに眉毛をかざすと…。2020/07/28
遠い日
6
12場面の紙芝居。非常に哲学的な人間分析が含まれるお話だと思います。「真人間」の意味を真っ向から突きつけられると、ちょっと引いてしまいます。真人間、もちろんそう生きるべきなのですが、道をうじゃうじゃ歩いている有象無象の人でないものたちにもぞっとしたのですが、心に邪なものを全く持たない人間なんているのでしょうか?2022/02/28
とし
2
紙芝居。 狼は人の本性を嗅ぎ分けられる、狼は真人間は食べない。 長年連れ添った奥さんは人に非ず、町中の人もほぼ人に非ずとはなかなか辛い世の中。 真人間、それでいいのか真人間。 己を律するのは大事なことだとは思うけど、人のことは尊重して生きたいよね。 もちろんそれで自分が擦り切れないようにしないといけないけど。2022/05/21