出版社内容情報
健康保険組合専門のコンサルタントとして、予防医療を指導してきた著者。
これまで100万人を超える健診データと医療費データを解析してきました。
データ分析のなかから、浮かび上がってきたものを紹介するのが本書。
たとえば、「病気には、予防が可能ものと不可能なものがある」といいます。
予防が可能で、疾病別医療費総額が高いものは、高血圧性疾患、糖尿病、脂質異常症です。
また、がんにおいては、早期発見された場合、5年生存率が80%を超える胃がん・乳がん・大腸がんは、予防可能な病気といえます。
「健康はすべてではない。しかし、健康を失うとすべてを失う」という言葉があります。
あなたはいま、「病気で苦しむ人生」と「健康で暮らす日々」をわける分岐点にいます。
ぜひ本書が、明るい未来への羅針盤になれば幸甚です。
【目次】
第1章.日本の予防医療の課題
……健康診断は、どう読むか?
第2章.医学は確率。病気のパターンを知っておこう
……病気の人、健康な人の分かれ道
第3章.賢い病院のかかり方を身につける
……健康管理の知恵を教えます
第4章.心の健康と死生観について考える
……悔いのない人生をどう生きるか
第5章.医療保険者と皆保険制度の在り方を考え直す
……その問題点と解決策
目次
第1章 日本の予防医療の課題―健康診断は、どう読むか?(病気には予防可能な病気と不可能な病気がある;なぜ健診は必要なのか?―人は健康も病気も選択する ほか)
第2章 医学は確率。病気のパターンを知っておこう―病気の人、健康な人の分かれ道(「健康」とは何か?;医学の確率。発症率を下げるための具体的方法 ほか)
第3章 賢い病院のかかり方を身につける―健康行動管理の知恵を教えます(過信をせずに医療に頼る;最も高額なサービスである医療と賢く関わる ほか)
第4章 心の健康と死生観について考える―悔いのない人生をどう生きるか?(ストレスに喝~ッ!;科学的にも「病は気から」と思う理由 ほか)
第5章 医療保険者と国民皆保険制度の在り方を考え直す―その問題点と解決策(医療保険者はやるべきことをやってはいるが、効果的なことをしていない;効果的で効率的な保健事業を考え、行うスキルを持った人が健保組合にいない ほか)
著者等紹介
鈴木誠二[スズキセイジ]
農学博士、健康保険組合専門コンサルタント。1956年、福島県会津坂下町生まれ。1985年、名古屋大学大学院農学研究科博士後期課程修了。1986年、テルモ株式会社に入社。2001年、テルモ退職後、株式会社ウェル・ビーイングを設立し、代表取締役に就任(顧問:日野原重明氏)。米国から帰国後、日本の医療経済が崩壊の危機にあることに気づき、治療医学から予防医学への転換を決意。現在、健康診断の結果を分析し、生活習慣病の発症リスクを点数化することにより、将来の生活習慣病を予測するシステムを確立。日本における「健診分析」のパイオニアとも言える存在である。2019年から、健康保険組合連合会「組合運営サポート事業」のコンサルティング支援を担当している。株式会社ウェル・ビーイング代表取締役、任意団体からだとこころの発見塾副代表、創価大学大学院理工学研究科外部講師(分担)
沢丞[サワタスク]
1959年、東京都生まれ。1985年、富山医科薬科大学医学部医学科卒業。同年、富山医科薬科大学付属病院第一内科医員。1986年、富山医科薬科大学大学院医学研究科入学。1986年から翌年にかけて東北大学医学部第一医化学(岡本宏教授)に内地留学。1990年、富山医科薬科大学大学院医学研究科修了。1990年、富山県済生会高岡病院内科医員。1992年、同内科医長。1993年、富山医科薬科大学付属病院第一内科医員・副病棟医長。1996年、米国国立衛生研究所(NIH)糖尿病部門(Dr.Simeon I.Taylor)客員研究員。1998年、石心会川崎幸病院内科医長。1999年、同内科部長。2007年、同副院長兼内科部長。2016年、さわ内科糖尿病クリニック院長となり、現在に至る。日本内科学会総合内科専門医、内科指導医。日本糖尿病学会専門医。日本病態栄養学会認定NST(栄養サポートチーム)コーディネーター。インフェクションコントロールドクター(ICD)。日本医師会認定産業医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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