出版社内容情報
孤高の古本戦士・真吾は、今日も新古書店「ブックエフ」の均一棚で目当ての本を探す。
長年探した本を100円棚で見つけて喜び、新古書店で仕入れた本を転売し利幅で儲ける「せどり」と攻防し、数分の間に目をつけていた本が買われて絶望し……新古書店でのライトな古本探しの楽しさと可笑しさを描く「古本あるある」バトル漫画、いよいよ開幕!!
著者の古本探しの日々を綴ったエッセイや、夏葉社・島田潤一郎さんの特別寄稿「友人のような本」も掲載。
内容説明
孤高の古本戦士は、今日も均一棚で…!?新古書店でのライトな古本探しの楽しさと可笑しさを描く、「古本あるある」バトル漫画!!特別寄稿、夏葉社・島田潤一郎。
著者等紹介
大石トロンボ[オオイシトロンボ]
1978年静岡県生まれ。漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バレンタインデーが無縁になって数年経過した寺
63
何を隠そうこの私は、清水国明以上のブックオフのヘビーユーザーで(古いな)、近年では110円や220円の棚から掘り出し物を頻繁に見つけるようになり、神が私に与えた使命は「古本漁り」に違いないとまで思うようになった。こんな勘違いから宗教が始まるのであるが、そんなオカルトはさておき、常日頃新古書店を好んで利用している者には嬉しくなってしまう漫画が本書である。巻末の解説で島田潤一郎が書いている通り、この本はこんな私には友達のような本である。しかもすこぶる付きの良友である。私達は本とわかり合う事ができるのだと思う。2023/07/24
阿部義彦
22
夏葉社の『ブックオフ大学ぶらぶら学部』で知った漫画家さんがSNSに発表したのの書籍化。好評につき続編なども付け加えられてお得です。今のブックオフは書籍は、単品値付けになり、一部200円のになって昔みたく半額又は100円の様な大雑把感は無くなったのが残念です。私は今でも良く行って最初に見るのはCDの棚で特に洋楽では、多少高くても復刻紙ジャケなどを買ってます。ビームセドラーは今は見かけなくなってせいせいしてます!機械頼りで恥の感覚ないのかと、黎明期にバイトしてた自分は思います。CDの買取は辞めないでね。2023/06/06
軍縮地球市民shinshin
9
新古書店「ブックエフ」に日参して新古書を狩る新古書戦士(ファイター)真吾の熱い戦いを描いた漫画。当然のことながらブックエフとはBOOKOFFのこと。タイトルが90年代のコロコロコミックにありそうなのも良い。2023/11/01
とめきち
7
ジュンク堂で面見せ陳列されオーラを放っていた!書店員はこの本が書籍化された経緯を知っていて敢えてこれを売るため面見せしたのか?だとしたら粋だな!まんまと買ってしまった!画太郎先生をやさしくした感じのタッチが好き!ただ、100均本に群がる著者は本当に本好き?と当初疑念も沸いたが、正真正銘の本好きだ。本好きでなければ161pの紙の本の長所の圧巻の量の羅列はできない(笑)「新古書店が閉店する日、ありがとう○○店」とあるが、私にもこの○○にあてはまる古書店がある。その時買った本を読む度その古書店を思い出す。2023/06/30
スターライト
6
TLで話題になっていて、面白そうなので買って読んでみた(新刊書店でw)。新古書店は各地に出来た当初に数回利用しただけで、ここに書かれているエピソードそのものは体験したことはないが、これを新刊書店やオークションを含むネットに広げると「あるある」感が出てくる。一期一会は本との出会いにもあるのは時々言われるが、実店舗でもネットでも財布や部屋の置き場と勘案した結果買い逃し、なかなか再び会えないのは本好きなら誰でも一度ならずあったと思う。主人公の真吾はもちろん、ライバルたちとの熱き戦いなど本好きなら共感必至の漫画。2023/05/20