出版社内容情報
子供時代から落語に親しみ、現在も高座にのぼる現役弁護士が、古典落語を題材に現代の法律問題を楽しく読み解きます。四度の中入りをはさみ都合三十八席、お客さまのご機嫌をうかがわせていただきます。
口上
春 席
奇特なる人々と訴訟費用
なんにもいわず、泣き笑い
おれはだれだ?
何か買っとくれよ……
やさしく言ってるうちに
◆ 中入り ◆ 落語との出会い
因業家主でも店立ては難しい
花見に往ったり来たり
芸者をあげるくらいなら
この桜吹雪が目に入らぬか
この浦舟に帆を下げてぇ
夏 席
たァがやァーィ!
悋気は女のつつしむところ?
勘当した息子にゃ、びた一文譲れない
若い二人の馴れ初めに
情けは人のためならず
イヌか、シカか
◆ 中入り ◆ あゝ落研時代
親の因果が子に報い
足は出さない
間男見つけた!
秋 席
道具箱を質物に
馬の尻尾の毛を抜くと……
寺方では
寿限無、ジュゲム……
どちらが負けても釈迦の恥
◆ 中入り ◆ 落語大好き
磨くのはよそう
西念の占有
さぁて、お立ち会い
子は夫婦のかすがい
冬 席
当たったら、半分あげると口約束
武士は食わねど
旅の恥はかきすて
この偽り者めが
義太夫の人情が分からないなら
◆ 中入り ◆ 平成の落語とお笑いブーム
手と手が触れて
いったいどんな夢見たん?
百万年も過ぎてのち
嫁入りするとは羨ましい
また夢になるといけねぇ
打ちだし
古典落語の噺を法律の世界から解釈してゆきます。ユーモラスな語り口で法律への格好の入門書となると自負しております。また落語を通して人生の機微を細やかにすくいあげております。法律を勉強してみたい方、落語ファンも必読です。
内容説明
古典落語をテキストにした法律セミナー。落語の中には人生がつまっている。笑って身につく法律の機微。
目次
春席(奇特なる人々と訴訟費用;なんにもいわず、泣き笑い ほか)
夏席(たァがやァーィ!;悋気は女のつつしむところ? ほか)
秋席(道具箱を質物に;馬の尻尾の毛を抜くと… ほか)
冬席(当たったら、半分あげると口約束;武士は食わねど ほか)
著者等紹介
菅原貴与志[スガワラタカヨシ]
昭和32(1957)年生まれ。子供時代から寄席演芸に親しみ、慶應義塾大学では落語研究会に所属。卒業後、航空会社勤務を経て、弁護士登録(東京弁護士会)。現在、弁護士(小林綜合法律事務所)、慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takizawa
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まんまる