出版社内容情報
――今は、さびしさと、友だちになることができるようになってきた気がする。
さびしさもね、マイ・ディア・フレンドなんじゃないのかなって。
小学3年生の若葉くんは、いつも図書室で本を読んでいる。友だちに誘われても、いっしょに遊んだりはしない。だって、ひとりでいるのが好きだから。若葉くんの心のなかには、1本の木が立っている。木には名前はないけれど、たったひとつだけことばを持っている。そのことばは「さびしい」。木がそんな言葉をつぶやきだしたのは、1年前のあの日、エンジェルがいなくなってしまったから……。
さびしさを抱えた少年が、読書を通して友情を育みながら、悲しみを乗り越えていく物語。読者に「友情の尊さ」と「読書の喜び」、「本を通して誰かとつながれること」を伝えます。
【目次】
内容説明
あしたも会おうね。図書館で、あの本のつづきをいっしょに読もう!「友情」と「本」の物語。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学卒業。児童書、大人向けの作品、ともに著書多数。1992年に渡米。以後、ニューヨーク州の森の中で暮らしながら、作品を書いている
松倉香子[マツクラカオリ]
東京都生まれ。イラストレーター。小手鞠るいさんとのコンビで、児童書の装画・挿絵を多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayuko Kamiwada
5
若葉くんと一緒に暮らしていた猫エンジェルが亡くなり、心の中が寂しさでいっぱい。図書館で放課後、本を読んでいたら、三学年上の章子さんが話しかけてくれて・・・。何かを失うと、心の中がぽっかりと空洞になってしまうような感覚に陥る。寂しさを抱えたままではいけないと思い、どうにか違うことに没頭しようとしたりすることもある。けれど、この絵本を通して寂しさを抱えたままでもいいのではないかと思えるようになった。2026/04/22
弥都
1
飼い猫のエンジェルを亡くしてさびしいを抱えていて、図書館で本を読むのが好きな主人公の男の子。心の中には名前のない木が立っていて、いつもさびしいと呟いている。母親の描写がなかったため複雑な事情があるのかもしれない、それも原因して心がさびしいのだと思う。「マイ・ディア・フレンド」という戦争のことが描かれた本と章子さんに出会い、さびしいといった気持ちと「親愛なる友だち」になることを学ぶ。ひとりぼっちじゃないと思うこと、負の感情と上手く付き合う方法が物語形式で書かれている。最後の絵のページは素敵だった。2026/01/16
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