出版社内容情報
――悩む気持ちには、星みっつも星ひとつもない
中学生は悩み多き年ごろ!? 友人関係や個性について悩む子や、家族との関係に悩んでいる子。世の中やおとなたちに怒っている子もいれば、悩みがないことに悩む子まで。6人の中学生たちが抱える様々な悩みに、ラジオのパーソナリティーがアドバイスをおくる「ヤングタイマーズのお悩み相談室」。ふたりのパーソナリティーの、ときに真剣、しばし脱線しがちなおしゃべりを聴いているうちに、あなたの悩みもほんの少しだけ軽くなっているかもしれません。ズバッとお悩み解決はできなくても、きっとなにかに気づくきっかけになる。そんなラジオを聴いてみませんか?
内容説明
あなたのお悩みもヤングタイマーズにおまかせください。土曜日の夕方5時から悩める14歳のためのラジオがはじまる。中学生におくる、お悩み相談小説。
著者等紹介
石川宏千花[イシカワヒロチカ]
『ユリエルとグレン』で第48回講談社児童文学新人賞佳作、第43回日本児童文学者協会新人賞。『拝啓パンクスノットデッドさま』(くもん出版)で第61回日本児童文学者協会賞受賞
飯田研人[イイダケント]
イラストレーター。書籍の挿絵、装画、音楽作品のジャケットアートなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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☆よいこ
78
YA。個性派俳優の皆吉黛生(みなよしたいせい)とミュージシャンの八十色類(やそいろるい)のラジオ番組『放課後の放課後』は土曜日の夕方に放送される。中学生の悩み相談室「ヤングタイマーズお悩み相談室」に寄せられる中学生の話▽[かさぶた]悩みがないのが悩み[贅沢保湿]友達なんて[あなたの嘘]なんにもやりたくない病[黒りんご]独占欲[ざわめき]凡人[ぬりかべ]正義感▽いい感じに力の抜けた大人が、悩める中学生に真摯に答える「悩む気持ちには、星みっつも星ひとつもないですからね」良本。2024.7刊2025/02/16
まる子
26
パーソナリティーは皆吉黛生と八十色類。土曜日の夕方5時から始まるラジオ番組「放課後の放課後」では、14歳ではない大人が、14歳の悩み相談を聞く、そんな番組だ。中学生のお悩みは聞きますが解決する事が目的ではなく、「こんな考え方もあるよ」と、自分の考え方を変えてくれそうだ。自分には悩みがないという中学生、特に自慢できる事がない凡人の自分など、6つの相談の物語。さて、パーソナリティーはどのように今と違う考え方を教えてくれるのか?!『見た目レンタルショップー』のような、久しぶりに沁みる石川宏千花さんかも。2024/08/09
雪丸 風人
19
主人公は等身大のこどもたち。悩める中学生の声にこたえるラジオ番組との出会いが、彼らの運命に波紋を投げかけます。どんなささやかな相談にも、上ではなく横から目線で向き合ってくれる2人のパーソナリティが良い!ほどよいゆるさと真面目さで進む掛け合い、親身に重ねられる言葉、ありがちなものとは違うアドバイス。だからこそ相談者やリスナーは惹きつけられるんですね。そして読者も鷲掴みにされる。青春の葛藤は星の数ほどありますし、この物語の体裁なら2や3もいけるはず。是非シリーズ化して欲しいです。(対象年齢は12歳以上かな?)2024/08/30
奏
5
個性派俳優、皆吉薫生とバンド解散後ソロ活動をしている八十色類の二人がパーソナリティを務めるラジオ番組のコーナー「ヤングタイマーズのお悩み相談室」そこに送られてくる中学生達の悩みに二人が答えていくというもの。二人が悩みに対してかける言葉は、押し付けやありきたりなものではなく、軽やかで優しくて、希望とともにしっかりと胸に響いてくる。ヤングタイマーやエンスーといった言葉や紹介される曲も知らないものは調べながら、ザ・ガードの曲が聞けないのが残念。ラジオ好きにはたまらない一冊!2024/10/02
ねこ
5
良書。役者でありトークのうまい皆吉黛生と、もとバンドのボォーカルにしていまはソロ活動をしている八十色類が、ラジオで中学生のお悩み相談をする。これがじつに楽しくて、頭に浮かぶのは中島らも、ドリアン助川といったところ。来年の課題図書になるんじゃないかな。2024/09/18
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