感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
84
YA。中学1年の堀内めぐは生まれつき赤毛で、頭髪検査でいつもチェックされる。生徒手帳に『赤毛証明』の印をもらえば毎朝手帳を見せるだけでいいと言われ、印を押してもらうが納得いかない。自分だけが毎朝生徒手帳を提出しないといけない「ふつうじゃない」印を押されたような気がして、めぐは憤った。夏休み、幼馴染の紘の車いすのタイヤがパンクされられた。犯人は紘の親友のマモさんだった。紘は「ゆるす」と言ったけれど、めぐはどうしても許せないと怒る。▽もやもやをなんとなくで終わらせない、深く考えさせられる読書でした。良本2021/09/21
モモ
64
めぐは生まれつき髪が茶色で生徒手帳に「赤毛証明」の印を押された。おかしいんじゃないの?という思いをちゃんと言葉に出来るのが頼もしい。幼馴染みの紘は生まれつき膝から下の足がなく車イス生活。車イスバスケに燃えている。その紘を好きな親友。ただの幼馴染みだと思っていたが、親友を褒めた紘の言葉に嫉妬してしまい自分の心が分からなくなる。思春期ならではの心の気持ちが分かりやすく、前向きに解決していく様子が爽やかな中学生におすすめな一冊。2020/07/31
白雪ちょこ
22
生まれつき、赤茶色の地毛で悩んでいる中学生の女の子が主人公。 他にも、障害、親友、普通であることなど、自分達の現実にも置けるような、はっとさせる内容となっていた。 校則だけではなく、人としてどう接するのが正解なのか。 心の友と呼べる存在の大切さ、友達だからこそつい嫉妬してしまう、などなど。 青春の1つ1つも細やかに描かれており、最後はハッピーエンド。 新たな扉を開けた彼女達の明るい未来を、願うばかり。2023/05/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
中1の堀内めぐは、生まれつき赤茶色の髪を黒髪にするよう先生に言われ続け、頭髪の色がうまれつきである「赤毛証明」を発行してもらう。それに対し先生は毎朝それを提示しろという。私の時代にもいたわこういう先生!腹立つわ~ でも登場人物のみなさん、私の学生時代よりずっと大人でした! 【多様性を理解するー「みんなと同じ」じゃないとダメ?】2025/03/03
ねこ
9
生徒手帳の一ページ目に「赤毛証明」のゴム印を押されてしまたった女の子の物語。そりゃあ、闘いたくなるでしょう。前向きになれるラストです。もったいぶって「ゆるす」とのたまうサワちゃん、好きだなあ。2020/06/03
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