出版社内容情報
江戸時代―旅人から旅人へと連れられ江戸からこんぴらさん(讃岐)までお参りした犬がいた!? 見ず知らずの人同士が身分にかかわりなく善意をつなぎ、願いをたくされた犬をこんぴらさんまで届けた驚くべき風習を、犬目線の旅物語として描いています。
内容説明
飼い主・弥生の病気が治るようお祈りするため、ムツキは、江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに出された。京都までは、知り合いのご隠居さんといっしょに旅ができるはずだったが…。ムツキの、往復340里(約1340km)にもおよぶ旅路と、道中での出会いや別れをえがく。「こんぴら狗」というかつて実在した風習をもとにした、江戸時代の歴史物語。
著者等紹介
今井恭子[イマイキョウコ]
広島県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。第12回小川未明文学賞大賞などを受賞。日本児童文学者協会会員
いぬんこ[イヌンコ]
大阪府生まれ。京都嵯峨美術短期大学卒業。挿絵師として、雑誌、書籍、広告等、様々な媒体で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。