内容説明
父は二年前に自死を選んだ。真実子は、父の死因をだれにも言えず、自責の念を抱えながら、生きる意味を見出せずにいた。残された兄妹を思うあまり、母は過干渉になり、ふたりの関係は限界に来ていた。夏、丹後のおっちゃんから連絡が入った。民宿を手伝ってほしいという。民宿『わが家』で知りあう人たちは、真実子に、生きること自体にこそ、生きる意味があることをやさしく語るのだった。
著者等紹介
大谷美和子[オオタニミワコ]
福岡県生まれ。『ようこスイング家族』(講談社)で、1989年度日本児童文芸家協会新人賞、『きんいろの木』(講談社)で1991年第29回野間児童文芸新人賞、『またね』(くもん出版)で、1996年度日本児童文芸家協会協会賞を受賞
内田真理[ウチダマリ]
千葉県生まれ。東京造形大学美術学部絵画専攻卒業。主にリトグラフの技法で制作。ドローイング、素焼きのオブジェも手がける。作品テーマは、生とその地続きにある死、そしてユーモア。個展、グループ展を中心に多数出品している。現在、日本美術家連盟会員。日本版画協会会員
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