出版社内容情報
喘息は、根本治療は難しい病気とされます。しかし、うまくコントロールできれば死に至る発作を回避し、健常人と変わらない生活を送れます。それを実現するためには、コメディカルや患者の方に早期発見、早期治療、薬の正しい知識、喘息の管理法の知識を熟知してもらうことが必要です。本書は、喘息治療の指針である「喘息予防・管理ガイドライン2015」に基づき、やさしく解説しながら具体的にどのように喘息をコントロールしていけばよいかを、実践できるようにするものです。喘息の正しい知識と予防法を理解できます。宮本昭正先生は、喘息ガイドラインを策定してきたアレルギー治療の第一人者です。
目次
第1章 喘息を理解する(アレルギーとは?;喘息はどのような疾患か? ほか)
第2章 喘息の予防(喘息予防の根拠;自己管理と予防 ほか)
第3章 喘息の世代別マネージメント(高齢者喘息;成人喘息 ほか)
第4章 薬物によるコントロール(薬剤の種類;長期管理薬(コントローラー) ほか)
第5章 喘息の自己管理(発作治療薬と長期管理薬の違いを理解する;喘息増悪の予防と治療(ピークフローの使い方を含む) ほか)
著者等紹介
宮本昭正[ミヤモトテルマサ]
日本アレルギー協会理事長、東京大学名誉教授、国立相模原病院名誉院長。1930年生まれ。1954年東京大学医学部卒業。1981年東京大学医学部物療内科教授。1988年東京大学医学部附属病院院長。1990年国立相模原病院院長。1995年日本臨床アレルギー研究所所長。国際アレルギー・臨床免疫学会会長、日本アレルギー学会会長、国際アレルギー会議会長などを歴任
森田寛[モリタユタカ]
お茶の水大学名誉教授、大学改革支援・学位授与機構客員教授。1972年東京大学医学部卒業。1977年米国国立衛生研究所(NIH)客員研究員。1991年東京大学医学部物療内科助教授。2001年お茶の水女子大学大学院教授・保健管理センター所長。2012年独立行政法人大学評価・学位授与機構(現大学改革支援・学位授与機構)客員教授
灰田美知子[ハイダミチコ]
半蔵門病院副院長。1975年東北大学医学部卒業。虎ノ門病院を経て、1996年半蔵門病院副院長。NPO法人環境汚染などから呼吸器患者を守る会(EPAREC)理事長
保澤総一郎[ホザワソウイチロウ]
広島アレルギー呼吸器クリニック統括院長・理事長。1981年広島大学医学部卒業。1991年広島大学第二内科助手。1995年マツダ病院呼吸器・アレルギー科部長。2014年社団HARG広島アレルギー呼吸器クリニック(光町本院・八丁堀分院)統括院長・理事長
庄司俊輔[ショウジシュンスケ]
国立病院機構東京病院副院長。1979年東京大学医学部卒業。1991年東京大学医学部物療内科助手。1998年国立療養所南福岡病院臨床研究部長、1999年同院副院長。2008年国立病院機構東京病院臨床研究部長、2012年同院副院長、現在にいたる。専門臨床領域は、気管支喘息を中心とするアレルギー性肺疾患および一般呼吸器疾患(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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