内容説明
いま、人と人のつながりを活かした新しい金融の仕組みが、世界を変えようとしています。たとえばウェブを通じて多数の個人から少額の出資を募るクラウドファンディングは、途上国の学生への就学支援、応援したいアーティストへの投資、こだわりを持ったモノづくりに対する資金提供など、社会を動かす新しいエンジンとなりつつあります。投資ファンドのプロフェッショナルとして活動しつつ、NPOの代表も務める著者が、マイクロファイナンス、クラウドファンディングをはじめとするソーシャルファイナンスの仕組み、そのインパクト、そして未来について解説。
目次
第1部 ファイナンスの基礎を理解することからはじめよう(資本コストのフレームワークを理解する;金融の仕組みをフレームワークで考えてみる)
第2部 共同体の「グループの力学」によるファイナンス―コミュニティファイナンスの現場(マイクロファイナンスの仕組み;21世紀のマイクロファイナンスが抱える課題)
第3部 情報技術の進歩が可能にした新しいファイナンス―P2Pファイナンスとクラウドファンディング(ITの進歩がもたらしたP2Pファイナンス;P2Pファイナンスの現場から)
第4部 21世紀のファイナンスがもたらす未来(21世紀のファイナンスのグランドデザインを考える;21世紀の金融は世界をもっと自由なものにする)
著者等紹介
慎泰俊[シンテジュン]
1981年東京生まれ。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。仕事の傍ら、2007年にNPOであるLiving in Peaceを設立し、カンボジアやベトナムなどで貧困層の金融へのアクセスを拡大するために日本初の「マイクロファイナンスファンド」を企画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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