内容説明
ある日、シモツキ、キサラギ、ヤヨイの小学生トリオは、近くの犬神山で起きている超常現象のうわさを聞き調査に出かける。そこでふしぎな現象を体験した3人だったが、偶然出会った全能博士なる老人から、それが「パラドクス」であることを知らされる。興味をもった3人はパラドクス探偵団を結成し、さらにふしぎな現象の調査に乗り出すが、そこには日本中をパラドクスによって支配しようとする恐ろしい大悪魔の存在が…。算数ぎらいをなおす物語。
目次
第1話 なぞのテレポート現象
第2話 永久の町
第3話 とんでも文書
第4話 横暴なゲーム・キャラ
第5話 双子のユウレイ
第6話 仮面の猛獣使い
第7話 題名のない物語
第8話 パラドクスの城
著者等紹介
小島寛之[コジマヒロユキ]
1958年東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業後、同大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。帝京大学経済学科教授。数理経済学、ゲーム理論、意思決定論を専門とする経済学者として旺盛な研究・執筆活動を行うかたわら、数学エッセイストとしても活躍
大高郁子[オオタカイクコ]
イラストレーター、京都精華大学デザイン学部イラスト学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Take@磨穿鉄靴
39
子ども向けしかも小学生向きだと思うけどなかなか侮れない。場合の数や確率、0で割ることによる矛盾について、数学的帰納法の考え方、後半に至っては極限の考え方も出てくる。小学生には魔法のように感じるかも。私は今数学Ⅲの微分を学んでいるけど今まで学んだことをかなり広範囲で求められるので積分まで行ったらどうなるか不安と期待でドキドキする。子どもたちに勉強すればこんな魔法が使えるようになることを教えてあげたい。★★★☆☆2023/02/10
はーこ
2
最後に解説があってよかったなと…こういう数学のパラドクスは、わからんけど好きです。自分は数学が苦手なのでさらっと読んだだけでは理解ができない話もありましたが…これ、児童書だよね…凹2014/03/18
錫
1
昔読んだアリスシリーズ思い出した。算数を使って敵を倒す話。中学生からかなー。2019/10/06
colpote
1
内容はパラドックスが主。小学生・中学生向け。個人的には小学生くらいに読みたかった本。 とはいえ、有名な「飛んでいる矢は止まっている」や、ゼロ除算から、数学的帰納法、確率、永久機関、ゲーム理論などの内容が入っています。 最後の「ふしぎを、ふしぎのままにしておきたい人へ」という通り、数学に対する苦手感を払拭して、知的好奇心を刺激するのが目的なんだろうなと。だから本文では「これはどうしてか?」と明示的に問題提起しているというよりは、読んでいる間にパラドックスの不思議な感覚を体験できるような構成になっています。2013/02/14
ねええちゃんvol.2
1
★★★ 楽しい(ムスコ)楽しめない(母)算数好きなかたどうぞ。2012/10/25