内容説明
思い通りにならない自分を、仏教のスキルでシェイプアップ。深く呼吸する、お念仏をとなえる、お布施する…しあわせになるための仏教生活入門。
目次
1 「フィジカル」の扉―仏教の身体トレーニング(意識的に呼吸する;いろんなイメージを使って歩く;発声する―教えの身体化;心のおもむくままに書き、描く)
2 「メンタル」の扉―精神を調える技法(仏道のカメナ「止」と「観」;夢の瞑想;「原因帰属」の第三の道;日常の生を意味づけする。「主機能」と「劣等機能」について考える)
3 「ソーシャル」の扉―社会と折り合って生きる(お布施のトレーニング;伝統的生活習慣(エートス)を大切に
衣食住に息づいている仏教)
4 「スピリチュアル」の扉―解決しないかもしれない問いに向き合う(スピリチュアリティは関係性の中にある;第三の時空間を探す;宗教的救いは社会とは別の価値や意味から)
著者等紹介
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院人間文化学研究科比較文化専攻博士課程修了。学術博士。浄土真宗本願寺派如来寺住職。NPO法人リライフ代表。兵庫大学教授を経て、相愛大学人文学部教授。専門は宗教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みか
6
自分の感覚としっくり馴染むので読みやすい。布施の意味が納得出来た。今までは「お坊さんへのお礼」という意味でしか使った事がなかったけど、「分け与える」事を「させて頂く」って意味なんだな。お坊さんに対してだけに行うものでもなく。利他行為であり見返りを期待しない(分け与えても布施にならない七つの行為もある)。分け合うってなんて平和だろう。最近は自分がギスギスした感じがして居心地悪かったけど、こういう気持ちを忘れて荒んでたのかもと思う。暮らしの中に軸を作るのも私に合いそう。合理主義の人に笑われても。2016/06/07
kera1019
4
さすがは釈徹宗さん、仏教を難しくせずに身近なものとして読むことができました。仏教の身体技法やイメージトレーニング、目覚め、気づきなど「日常を生き抜き、死に切る」為の仏教メソッド。難しく考えないで、まず実践してみることから。釈徹宗さんの本を読んでると読みたい本がいっぱい出てきます。2014/06/09
陽之理
4
理論よりも実践に価値があるんだと思います。それを助けようとしてくれます。2013/07/25
saseri
3
初めてこの本の著者を知ったのは、”落語でブッダ”というテレビ番組でした。落語は、お坊さんが民衆に仏教を広めるためにしたのが、始まりらしいです。だから、この本の文章もどこか飄々している。だけど、読んでいっているうちに、気づかされたり考えさせられたりする。奥深いなあ、と思いました。2015/04/06
ちょこ
3
少しずつ実践していきたいと思いました。2012/05/09