内容説明
現代人の多くが心に抱える不安障害という病気について精神科専門医・元衆議院議員、水島広子先生が正しく解説。読むだけでも不安が軽くなるように書かれています。
目次
第1章 不安とは何か
第2章 不安障害とは何か
第3章 不安と身体
第4章 不安と対人関係
第5章 不安と認知
第6章 不安と行動
第7章 不安とトラウマ
第8章 身近な人との不安とのつきあい方
第9章 怖れを手放す
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)。2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。日本における対人関係療法の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこうき雲
87
「あぁなんとなく明日嫌だなぁ」と思ったときに思い出したいこと─不安を感じることは安全確保のためには悪くない。悪いのはその正体を霞みをかけて見てしまうこと。それを必要以上に恐れること。ストレスを感じていると認識し、ただそれを見つめる。安全確保のためにできることがあればやってみる。それでも残る不安は、当たり前の不安として認める。そして自分にとってストレスのかかる時期だということを認識して、普段よりも無理せず余裕を持って暮らすように心がける。頭の中がスッキリする良書。2021/05/05
popo
25
不安障害はパニック障害、社交不安障害、PTSDなど。 いろいろあってまず本書は、その説明をしてくれます。 そして次に、周りにそういう人がいるなら、その接し方も書かれてます。 最後の20ページは、不安障害の人には、必ずメモりまくるような内容が書かれてます!! まず不安があるとは、正常な事で、体が身を守るために出す信号だということ。 不安=悪いもの。 不安=弱い人間 じゃない事をまずは理解してもらいたい! これが客観的に不安と向き合う方法で、不安はなくならないが、向き合える事はどきると言うことです。2019/03/10
銀の鈴
23
不安という感情はごく普通で、一度にあまりに大きな衝撃によりセンサーの誤作動が続くと問題。不安から怒っている人に大丈夫だよ、と何度言ってもダメですものね。自分自身が安心して接するということが大事なのですけれども、それもなかなか困難。不安障害そのものを題材にした本はとても少ないため、貴重。2018/06/23
カッパ
20
不安とは何がという説明がわかりやすかった。安全を守れない時におこるもの。不安も恐怖も本当は必要なもの。別れることはできないのだからどんなふうに付き合っていこうかということを考えていきたいと思った。不安は精神疾患の始まりの部分だと思う。2018/07/19
紫羊
14
つい最近まで悩まされていたが知らないうちに解消していた。歳をとって良かったことのひとつ。2019/02/23