内容説明
イモリがパタッと消える謎から、人が電車で不機嫌になるわけまで。生き物の不思議と癖を今日も野外探索中。
目次
春(ビーチ・リーディングのすすめ―人類は海辺で進化した?;春の大学林でミロに会う―クマとシカ(?)にも会ったのだ)
夏(森に行こう。タゴガエルの声が響く森に;虫取って!虫大嫌い!―子どもたちに翻弄される学生たちの冒険)
秋(バーモント州、サンショウウオの棲む森へ―ピーターという人物がいたのだ;トモミチ先生、電車とタクシーに乗る―“ホモ・サピエンス”と“空間”と“ただ乗り”と)
冬(冬の河川敷にアカハライモリの冬眠場所を探して―三年目にやっと見つけた秘密;大晦日の駅前のイベントに行こう―「地域の中心駅=部族の集会場」という仮説)
著者等紹介
小林朋道[コバヤシトモミチ]
1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。専門は動物行動学、人間比較行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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七月せら
4
人間比較行動学と聞くとなかなか難しそうだけれど、小林先生の手にかかればちょっとかなり面白い。虫を気持ち悪いと思うのは何故なのか、通勤電車で不機嫌になるのは何故なのか(別に本もあるようなので読んでみたい)、「地域の中心駅=部族の集会場」という考察。海外へ飛び出したエピソードもとても楽しいです。2016/06/11
ひなにゃんこ
3
★★★☆☆ 小林先生の純粋な興味に突き動かされた行動の数々が楽しい。虫嫌いの考察は、自分もそうなので特に興味深かった。子供の頃虫に接してない人が、そのまま大人になって虫嫌いになりやすいそうですが、私は子供の頃はむしろ他の子より虫が好きなくらいで、平気でわしづかみしたり飼育したりしてたのに、なぜかダメになっちゃいました。今や見るのも怖ろしいです。カエルやトカゲ、ヘビは今でも平気だし、かわいいとすら思えるのに。何か自分で覚えてないトラウマがあったんだろうか。2011/05/01
休止中
3
タイトルは「先生シリーズ」ほどのインパクトはありませんが、この本でも先生のノリのよさは相変わらず。楽しい雰囲気が伝わってきました。肩の力を抜いて動物行動学に興味を持てるのがいいですね。イラストも可愛いです。2010/07/13
seitr
2
トモミチ先生のひとこと多いオヤジギャグがステキ。子供に読んでもらいたい理科本。イラストはジブリ関係の人らしくて、いい味2010/06/27
ぽんとぽこ
1
なぜ昆虫を気持ち悪いと思うのかの解説がなるほどと思った。2010/09/26