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96%の大絶滅―地球史におきた環境大変動

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774142050
  • NDC分類 450.13
  • Cコード C3044

内容説明

地球史上におきた2つの大絶滅事件。恐竜が滅んだことで知られる白亜紀‐第三紀境界、96%もの生物が滅んだといわれるペルム紀‐トリアス紀境界。一体そのとき地球に何がおきたのか?壮絶な地球環境の変化を化学の目で明らかにする。

目次

第1章 環境変動と大量絶滅(地球史と環境変動;大量絶滅イベントとは何か?;生物進化における大量絶滅の役割)
第2章 白亜紀‐第三紀(K‐T)境界の大量絶滅(隕石衝突と大量絶滅;ハロルド・ユーレイとルイス・アルバレツ;イリジウム濃縮をめぐる議論;隕石衝突仮説;隕石衝突説VS火山説;クレーターはどこに?)
第3章 隕石衝突と環境変動(隕石が落下すると何が起きるのか?;どのような生物が絶滅したのか?;隕石衝突と「予想」される環境変動;隕石衝突後の塵の生成;同位体比で環境変動を読む;酸性雨;環境変動のまとめ)
第4章 ペルム紀‐トリアス紀(P‐T)境界の大量絶滅(隕石衝突イベントの周期性と大量絶滅;ペルム紀‐トリアス紀境界で生き残った生物;P‐T境界クレーターをめぐる議論;硫酸酸性雨と生物大量絶滅;超新星爆発説;メタン・ハイドレートの崩壊説;海洋無酸素事変ともうひとつの硫酸酸性雨;絶滅へ向けての負の連鎖)
第5章 過去の大量絶滅イベントと現代の「大量絶滅」との比較(第6の大量絶滅?;絶滅の「ひどさ」をどう測るのか?;絶滅危惧種の絶滅要因;第6の生物大量絶滅と人類)

著者等紹介

丸岡照幸[マルオカテルユキ]
1999年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了、博士(理学)取得。ウイーン大学、ワシントン大学、大阪市立大学において博士研究員、2005年筑波大学大学院生命環境科学研究科講師、2008年より同研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

3
人類がアフリカを出て進出した先々の大陸で、大型の哺乳類が滅びていった。うなぎやマグロは、人類の一部族によってかなり追い詰められている。それでも、P/T や K/T の大絶滅に比べれば、まだまだ圧倒的に規模は小さいようだ。滅亡の引き金となりうるイベントは、地球の中にも(火山とかメタンハイドレート崩壊とか)外にも(隕石やら巨大分子雲やら超新星やら)たくさんある。『生物(みんな)の未来を守らねば………………』 と思うのであれば、なるべく生存圏を広げておくしかない。2014/12/31

dragon

2
白亜紀-第三紀K-T境界での恐竜などの絶滅とペルム紀-トリアス紀P-T境界での絶滅の推定プロセスと2010年頃の研究内容が書かれている。推定方法にもかなりページを割いており、結構難しく、理解進まない内容だった。K-T紀の恐竜絶滅の原因は理解できました。地球の歴史を紐解く科学技術を勉強したい人向けの本かなと思います。2022/01/09

たらら

2
地球化学の側から見たK-T絶滅とP-T絶滅。地球化学的には、K-T境界で隕石の衝突はあったが、絶滅イベントとの関連はわからない(金子隆一氏の指摘通り)。P-T境界では、大規模な環境変動があったことは確かだが、その仕組みがわからない。いやまず古生物学者をちゃんと連れてこようよ。境界イベントは興味はあるが、金子氏の言うとおり、境界の前から何らかのイベントが始まっていたことも確か。当時の生態系がよくわかっていないことも確かなのに。地球化学的な環境変動について基礎知識は得られるが、タイトルはやり過ぎ。2010/09/07

姉勤

1
想像していたより、生物に関する記載は少なく、かなりケミカルな本なので1/10ほども理解したかどうか。隕石落下(大規模火山活動)を起因として粉塵、大火災、煤、硫酸の雲、酸性雨、オゾン層破壊etc... 複合的作用で大量種絶滅が起こったんだろうけど、面白くはない。2012/10/26

shin

0
タイトルに96%の大絶滅とあるが、P-T境界についての記述は少ない。絶滅した科の数を時期ごとにまとめている表が分かりやすく参考になる。プロセスではなく原因を重点的に書いているので、前者を期待してただけに残念だった。2015/02/21

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