内容説明
天空高く飛びまわり、地中深くにひっそり潜伏。モノづくりがやたら上手で、薬を作り、磁石を作り、プラスチックまで作り出す。めちゃくちゃピンチに陥ったときは、遺伝子チェンジでパワーアップ。我等がヒーロー・細菌にかかれば、大抵のコトは即解決!!そんなスゴイ細菌の利用法を、敬意を持って学んでみよう。
目次
1 環境と細菌の関わり(細菌ってなんだろう?;細菌が支える美しい地球と生態系のバランス ほか)
2 人と体と細菌と(細菌の住む場所;人間の体内に住む細菌たち ほか)
3 人間の生活を彩る細菌の働き(人の生活を彩る細菌たち;「衣」を豊かにする細菌たち ほか)
4 人智を超えた細菌パワー(魚類を光らせる細菌;磁石を作る細菌 ほか)
5 細菌の持つ無限性(南極で未知の細菌に出会えるか;注射しなくていいワクチン ほか)
著者等紹介
中西貴之[ナカニシタカユキ]
1965年、山口県下関市生まれ。山口大学大学院応用微生物学修了。現在、総合化学メーカー宇部興産株式会社研究開発本部で鋭意創薬研究中。趣味は中学時代に始めた写真。最近は腕が鈍って困っている。地元下関市の伝統芸能「平家踊り」では音頭取りを務める異色の研究者。日本質量分析学会、日本科学技術ジャーナリスト会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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プラゴミの精
1
飲むワクチンいいな。できたらいいな、サルモネラ菌やo-157 で開発がすすんでいるらしい、菌はすごい2020/06/04
Marie
1
シュードモナスで雪を降らし、バチルスDNAにデータを記録し、マイコプラズマを馬車馬として働かす。めくるめく細菌ワールド。鞭毛のハイテクさに感動した。2014/01/24
オリマー
1
身の回りにやまほどいる細菌ですが、いいイメージをもつ人は少ないと思います。でも、この本を読めば、あいつらこんなにすごいのか!と思えるんじゃないかなと思います。とても面白かったです。2013/12/15
えりっく
1
このシリーズの本は面白い(o^^o)ミミズがプラスミドを運ぶ仕組みとか、バイオセルロースのヘッドフォンとか、ストレプトアビジンとビオチンについては大学の時にちょっと学んだので懐かしさもありwバイオブロック興味深い〜‼2013/06/03
NoDurians
1
バクテリアを使ったモーターというのはおもしろい。よく分かる丁寧な説明。どこからが生命で、どこまで人間が手を出していいのか(倫理的な面で)。次はそこを考える本を読もうか。2012/11/27