青じその花 (増補改訂版)

青じその花 (増補改訂版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774002408
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

いま注目の歌人山崎方代唯一のエッセイ集。

目次

土びんの話

笑う石
木曽の藪原
山が笑う
閑窓記
銀杏の実
一本の釘
晩年の放浪
ある晴れた日に〔ほか〕

著者等紹介

山崎方代[ヤマザキホウダイ]
大正3年山梨県東八代郡右左口村生。昭和5年右左口地上短歌会に入る。昭和16年千葉高射砲隊入隊、18年チモール島の戦闘で右眼失明、左眼も視力乏しくなる。21年復員。昭和22年「一路」にて短歌活動を始める。昭和23年「一路」を退会、「工人」創刊に加る。「黄」を経て「泥の会」に参加。昭和30年第一歌集「方代」刊により、会津八一、吉野秀雄、唐木順三、小田切秀雄等を知る。昭和36年吉野秀雄の師事を仰ぐ。昭和50年第一回「短歌」愛読者賞を受賞。昭和53年月刊「かまくら春秋」に初めて散文の連載を開始。昭和60年8月藤沢市民病院にて死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コユキ キミ

1
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております という短歌を読みたくて、手に取った。私が読んだものは、赤い表紙だったので増補版ではなかったせいかもしれないが、 「恋がありました」となっている。。。んん?どっちなのだろう。 ともあれ、こういう人は昔いた。昭和の頃には確実にいた。電気も通らないほったて小屋に住み、庭に育ったものを食べ、時々皿洗いや茶摘みの仕事をして、短歌を作る。 日本の今はこういう人を受け入れる余地はない。昭和は遠くなった。2021/03/03

ミメイ

1
☆4『こんな所に釘が一本打たれていていじればホトリと落ちてしもうた』定職も持たず妻もめとらず、酒を呑み短歌を詠むことだけに生きた山崎方代の唯一の随筆集。山頭火や尾崎放哉になぞられることもある歌人だけれど、方代のほうがより人間くさい。男として共に暮すとなれば困った人ではあるけれど(笑)それでも多くの人が手を差しのばし暮らしを助けていたというから、やはり魅力ある人物だったのだろう。歌だけでなく随筆も自然体で秀逸。生前もっと書いていればもっと名を上げたにちがいない、と思ったり。そういう意味でも貴重な1冊。2009/03/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/65544
  • ご注意事項

最近チェックした商品