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出版社内容情報
アートによる地域づくりのパイオニアとして国内外の関心を集める「大地の芸術祭」。
本書は、昨夏50万人が訪れた同芸術祭を舞台に展開された、次代のアーティスト・深澤孝史の「越後妻有民俗泊物館」プロジェクトの記録である。
豪雪地・越後妻有で人々の家に民泊しながら、アーティストと「みんぱく研究員」がさまざまな“民俗資料”を掘り起こし展示する。
床の間の縄文土器、瀬替えの田にできた鯉の養殖池、大量のゲートボールの金メダル、重しになったジンギスカン鍋…。
ユーモアとペーソスあふれる“普通の人々”のモノと物語から見えてくるのは、土地固有の近代化とハイブリッドな生活の豊かさと力強さである。
アートと民俗学が融合した不思議な「フカサワ・ワールド」がここにある!
深澤 孝史[フカサワ タカフミ]
美術家。1984年山梨県生まれ。リサーチを元に地域や場のもつ可能性に言及するプロジェクト型のアートワークを多数手がける。お金のかわりに自身のとくいなことを運用する《とくいの銀行》( 取手アートプロジェクト) を開始。越後妻有大地の芸術祭、札幌国際芸術祭、山口情報芸術センター10 周年記念祭などに参加。