内容説明
農場で暮らす女の子、サリーの四季には、懐かしい感じのする「幸せ」がたくさんあります。五感のすべてで季節を感じることのできる幸せ。まぼろしの名作、待望の復刊。
著者等紹介
テューダー,ターシャ[テューダー,ターシャ] [Tudor,Tasha]
1915‐2008。1915年に米国マサチューセッツ州ボストンに生まれ、幼年時代をコネティカットの農場ですごす。1938年に絵本作家としてデビューして以来、多数の作品を発表。2008年に惜しまれながら世を去った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めしいらず
49
移ろう四季を五感を通して受け止めたあの感覚。それは私たちみんなが昔は持っていたものなのに、今ではすっかり感じにくくなってしまった。自然はいつでもそばにあって、あの頃と同じに季節の変化をちゃんと映しているのに。心をかき乱す日常の由無し事はアンテナの感度を鈍らせる。草の上に座り深呼吸して眺めてみる時、今でもそれを感じられるだろうか。2020/10/20
♪みどりpiyopiyo♪
49
サリーは 農場に すんでいます 冬から春へ 夏から秋へ 季節が かわっていくとき サリーは じぶんのからだを ぜんぶつかって それを たしかめます… ■美しい絵本を読みました。農場で暮らす女の子サリーの、1年間の四季の様子。自然が、暮らしが、精神が、美しく尊く感じます。■季節を五感で味わい、じっと見つめるサリー。おとぎ話で見たあれこれが、本当に生活に根付いている事に感銘を受けました。こんな子供時代を過ごせたら♡ ゆったり穏やかな気持ちになりました(◍•ᴗ•◍)♡ (1966年)(→続2019/10/29
Maiラピ
34
ターシャ・テューダーの魅力が詰まった幻の名作、待望の復刊!1966年初版だそう・・・色あせない絵と言葉。サリーのコスチュームがおしゃれです。ターシャの言葉どおりにもっと季節を味わってみたくなります。2014/08/03
anne@灯れ松明の火
30
読友さんご紹介。展覧会予習。名前はよく知っているが未読だったターシャ。庭造りのイメージがあって、枯らすのが得意な私とは世界が違うかと手をつけていなかった^^; 出かける先で、何か展覧会がないか調べたらヒットしたので、読んでみることにした。古めかしいが、古くない。自然の美しさ、自然と共存する良さが伝わってきた。2016/02/10
3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛
30
農場に住むサリーのそばにはいつもかわいい動物たちがいて、季節のお花があって移りゆく景色がある。季節の素晴らしさを見つけてくれるサリーに、お花や風、山や小鳥たちは喜んでいるよう。ターシャの温かな挿絵から、それは全身に感じとれるのです。「あなたの周りにも、こんなすばらしいことがたくさんあって、きっといつもあなたが気がついてくれるのを待っています」自然の美しさや命の尊さなどをいつまでも大切に見つづけていたいと感じさせてくれた絵本です✩2016/01/29
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