内容説明
ことばに光を当てるということ、ものがたる(物語る)ということ、まつりごと(政治)としての文学、ジェンダーと文学、書くことの、そして読むことのたのしみ、作者と読者、しなもの(商品)としての文学。旅先で偶然出会った少年と男が、文学にまつわるテーマをめぐって、熱い討論を繰り広げる。
目次
第1部 ノンカテゴリアル
第2部 カテゴリアル
著者等紹介
蜷川泰司[ニナガワヤスシ]
1954年京都市生まれ。京都大学文学部でフランス文学、同大学院修士課程で西洋哲学史を専攻。出版社勤務をへて、東京の日本語学校を皮切りに、オランダのライデン大学や京都大学、大阪外国語大学などで日本語教育の実践と関連の研究に従事する。そのかたわら2003年に、足掛け10年を費やして執筆した最初の長篇小説『空の瞳』(現代企画室)を発表、空中・地上の二重構造をもつ大都市の車事詩的な空間をつむぎだす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobody1
1
編集者から文学について書くように言われていた「私」は、海外の地で中学生の少年と出会い、文学について対話する。移動しながら生まれる会話は、沖縄からアウシュビッツへ繋がり、言葉の芸術をめぐって展開されていく。ひとつひとつの会話の中に出てくる、石や波のイメージが魅惑的であり、核心をついた重要なテーマが次々に出てくる。そして対話は9・11以後に開かれて幕を閉じる。2014/12/05
はいじ
1
対話形式になっているので読みやすい。でも子供には難しいのでは。大きな子供向きかな。歴史的な事柄や、戦争、国際問題なども大きく取り上げられているので、大人が読んで子供に話してあげるか、子供と一緒に読んで解説してあげて欲しい。入門書にするも良し、軽い気持ちで読むも良し。2011/08/09
まおまお
1
もっとページ数を増やしてもいいんじゃないかと思えるほど、よい内容だった。2010/01/22
ちいくま
0
子どもと話すって…どんな博識で賢明な子どもだよ…と思いながらなんとか読了。自分にとって難解で、ゆっくり何度も行きつ戻りつ読み進めました。ああーそういうことかーと文章を理解することができた箇所は嬉しいし、本来はこういう体験をなんどもすべきだとは思いましたが。2016/05/17
norio sasada
0
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/be63d1d47e0e7f4b156409e8040204cc https://note.com/norio0923/n/n4df19b5d18212009/03/20