内容説明
一九四五年、日本の敗戦とともに植民地のくびきを解かれたはずの朝鮮半島は、喜びも束の間、東西冷戦のまっただ中に投げ込まれた。戦後の混乱はやがて朝鮮戦争の勃発とともに全土に及び、戦乱の中で肉親を失ったり生き別れになる人が続出した。政治・軍事とは遠く離れた山里や都会の片隅で時代に流され、あるいは時代にあらがって必死に生き、また運悪く死を受け容れざるをえなかった人々の、心の叫びをすくい取った珠玉の短編集。
著者等紹介
朴〓恩[パクキョンウン]
1980年ソウルで生まれる。漢陽女子大学繊維デザイン科卒業後、学院等で美術教師に就く。2006年に来日し、東京女子大現代文化部卒業。現在、同大学院在学中(現代日本語・日本語教育専攻)。外国語学校でも韓国語を教えている
真野保久[マノヤスヒサ]
1948年、富山県射水市に生まれる。神奈川大学経済学部卒業後、横浜市に勤務。定年退職後、延世大語学堂に1年間語学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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